掲載日:令和7年9月24日更新
事業の概要
国道17号は、東京と新潟を結ぶ重要な幹線道路であり、物流の大動脈として産業・経済の発展に寄与しているとともに、地域間の交流促進及び沿線市町村との連携強化、並びに地域の生活を支える道路として重要な役割を担っています。
しかし、南魚沼市の市街地では、交通混雑により走行速度が低下するとともに、死傷事故件数が全国平均を上回っております。また、冬期間は運搬排雪に伴う通行規制が生じ、さらに、平成23年新潟・福島豪雨時には道路冠水が生じるなど、幹線道路として十分な機能が確保されていない状況です。
国土交通省北陸地方整備局長岡国道事務所では、この交通混雑の緩和、交通事故の減少及び沿道生活環境の改善による安全で安心な道路ネットワークの形成を目的とし、竹俣から庄之又間の延長5.1キロメートルの「国道17号 六日町バイパス」の整備を進めています。
- 路線名:国道17号
- 起点・終点:南魚沼市竹俣から南魚沼市庄之又まで
- 延長:5.1キロメートル
- 幅員:28.0メートル(4車線)
- 事業化年度:平成6年度
- 用地着手:平成10年度
- 工事着手:平成12年度
整備効果
便益に係る整備効果
- 走行時間の短縮
六日町バイパスの整備(暫定2車線化)により、円滑な走行環境が確保され、事業区間の走行時間が約3分短縮する。 - 交通事故の減少
整備により、渋滞が緩和されることで年間の事故件数約9件/kmの削減が期待される。
その他の効果
- 観光産業支援による地域活性化
整備により、国道17号沿線の主要観光施設へのアクセスが向上し、一体的な観光圏の形成による地域活性化が期待される。 - 第三次医療施設等へのアクセス向上
六日町バイパスの部分開通により、市街地を通過する必要がなくなったため、搬送環境及び搬送時間の短縮に寄与している。
全線開通することで、南魚沼市民病院から魚沼基幹病院へ転院する重症患者の負担軽減が期待される。 - 緊急時のリダンダンシーの確保
平成23年7月新潟・福島豪雨により、国道17号で冠水による通行止めが発生したが、開通済み区間が代替路として機能し、緊急輸送道路のリダンダンシーを確保することができ、全線開通により更なる緊急輸送道路の確立が期待できる。 - 定住自立圏の都市間交流を支援
整備により、各市の交流人口増加などの効果を発揮し、市民の利便性向上に寄与する。 - 冬季交通障害の解消
整備により、冬期間における円滑な交通の確保が期待され、安全性・信頼性が向上する。
国道17号(現道)の状況


現在の事業内容
事業状況
現在、暫定供用している区間の延伸をめざして事業を進めています。
供用区間
令和3年9月30日に、県道十日町・六日町線から国道253号までの0.8キロメートルが開通しました。
現在、市道野際病院線から国道253号までの2.5キロメートルが暫定2車線で部分供用されています。

六日町バイパス平面略図

開通式の様子
平成19年、平成21年、平成27年に行われた開通式および令和3年に行われた開通後の集いの写真です。



