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ホーム市長の部屋市長日記「無罣礙(むーけーげー)」令和4年度「むーけーげー(無罣礙)」 令和4年6月1日

「むーけーげー(無罣礙)」 令和4年6月1日

掲載日:令和4年6月1日更新

一丁目一番地(前編)

先月、私は市立病院の開設者として病院全職員を前に「特別訓示」を行いました。「全国で最も医療の困難地域と言われる当市だが、何としても地域医療体制を存続させよう」と。
2回目の市長選で私は、これを「一丁目一番地である」と訴え、再選しました。
医師確保の困難さから4年の任期の中で、病院、診療自体の存続が危ぶまれた時期があり、このままでは立ち行かなくなる、という恐怖感があったからです。
「医療現場では皆、これほど身を粉にして働いても病院事業は赤字を解消するに至らないジレンマもある。公立病院の使命とは何か?「命の支え」だけではなく、持続的な「生活を支え続ける力」も求められる。そのためには、まちづくりの視点を重視した健診施設の集約や城内診療所などの再編、安定した常勤医の確保、そして一体的な運営での経営改善、この3つが鍵だ」と話しました。

市は「医療のまちづくりに関する基本方針」を令和3年5月に策定。今日に至るまで、かつてないほど多くの議論や検討を積み重ねてきました。
当初は不安の声もありましたが、今、特に医療現場では課題を直視、共有して、皆で立ち向かおう、という流れも。
今年の5月1日、新たに「経営管理本部」を設置し、その推進役をこの春から前任の宮永和夫病院事業管理者からバトンを渡された外山千也新管理者(3月末に特命副市長を辞職)に本部長兼務で先頭に立ってもらい、不退転の体制で実施段階に。
これらの改革の成否は、「常勤医の確保」を南魚沼市単独でできるかどうか。

現在、2 つの市立病院で120人超の非常勤医師の応援によってかろうじて成り立っている現状(結果的に、高額とならざるを得ない人件費などの課題)を変えなければならない。
これは、2年後から開始予定の医師の働き方改革もあり待ったなしの案件ですが、それが誠に困難な道であることを、嫌というほど知らされてきたのです。

(次号に続く)

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