掲載日:令和4年11月1日更新
チャレンジとチャンス
バイアスロンの日本代表として冬季五輪に二大会連続で出場した田中友理恵さんが、先日市役所に。
引退を発表しておられたので、その後の進路のご報告だとばかり思っていましたが、開口一番の言葉に驚きました。
「競技種目を変えて、次期五輪出場をめざします!」と言うのです。
田中さんは自衛官を退官後、民間企業に再就職されましたが「夢を追い続けたい」と、2026年のミラノ・コルチナダンペッツォ冬季五輪から新種目となる「SKIMO(スキーモ)」と呼ばれる山岳スキー競技に転向して頑張りたい、と熱意を私に。
初めて耳にしたSKIMOは欧州では人気で、コースはスキー場ゲレンデや時にはアルプスなどの険しい山の頂をめざし、シール(滑り止め)を装着したスキーで駆け上がったり(またはスキーを担いで登ったり)、急斜面を滑り降りたりを繰り返す、新しい競技なのだとか。
すでに日本代表に選ばれ、令和5年2月の世界選手権に出場が決まっているそうです。
いつの間に!と驚きつつも、応援を約束しました。
日本人初の未開の競技へ臨むチャレンジ精神。
それをチャンスに変え、パイオニアたらんとする姿に感動を覚えました。
ソチ五輪銅メダリストの小野塚彩那さんもそうでした。
彼女がめざしたスキーハーフパイプも、ソチから新種目となったものでした。
最有力候補と目されていた基礎スキー日本一の期待を投げ打っての挑戦だったと聞かされました。
市内にはエフエム雪国さんに就職し、会社の理解の中で仕事と練習を両立させて次期五輪をめざしている、クロスカントリー選手の羽吹唯人さんもいます。
先日行われた市スポーツ協会の令和4年度スポーツ表彰式典。
過去に例をみない表彰者数で、みなさんの活躍ぶりが実にうれしかった。
はじけたような勢いを感じるのは私だけではないはず!
チャレンジがチャンスを呼び込む。
それはスポーツだけではない、と教えてくれてもいるなあ。