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ホーム市長の部屋市長日記「無罣礙(むーけーげー)」平成30年度「むーけーげー(無罣礙)」 平成30年4月1日

「むーけーげー(無罣礙)」 平成30年4月1日

掲載日:平成30年3月30日更新

私たちは何者であるか?

「ご当地ナンバーの導入で故郷への誇りと一体感を育み、地域の将来展望の第一歩を。3市2町が連携し、広域的な課題に取り組んでいこう」5人の首長が思いを共有し、実行委員会を立ち上げて取組みを進めてきました。東京オリンピック前の認定もめざしたかった。名前付けは難しい。ふさわしい名称を議論いただいた推進協議会からの答申は「雪国魚沼」。3市2町がまとまっていくには「なるほどこの名称か」。清廉な美しい雪のイメージ、大きな発信力にもなる。私はすばらしいと思いました。国に名称を申請した後は、図柄も決めていける。思いをめぐらせていました。しかし、報道のとおり断念に至りました。湯沢町の先行アンケートの結果による離脱や反対署名の動き。これらを受け、「おおむねの地域同意」が必要不可欠としてアンケート調査を実施。結果、約7割の「長岡」支持。民意は厳粛に受けとめなくてはならない。

しかし、残念でした。「唐突。進め方も稚拙すぎる」「決定プロセスへの疑問や不満」など厳しい指摘やご意見もいただきました。敗者の弁、負け惜しみととられるかもしれませんが、時間が足りなかった。議論や意識を高めることができなかった。実行委員会も即日解散。「残念だが、5市町の全首長が初めて集まって進めたことは意義深いこと。今後、さまざまなことで連携して推進できる第一歩じゃないか」参画の首長全員がその思いでした。

断念したことよりも、私が残念だったのは、多くの人が持つ「雪国」や「魚沼」への負のイメージの強さでした。「ダサい、暗い」の声も多くあった。外国人旅行客なども含め市外の人が持つ雪国への美しいイメージに対して、我々が自己否定をし過ぎていないか。この地域の将来を長期的な視野で考えたとき、世界がうらやむブランドになりえ得る核とは。私たちは何者であるか?「雪ありて縮(ちぢみ)あり」と昔人(むかしびと)は著しました。「雪ありて魚沼あり」私たちが自らを肯定することがなければ変わらない。負を強い自負心に。その思いがなくて、市長など一日も務まらない。今回は深く反省しつつも、次の挑戦を考えていきたいと思います。

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