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ホーム市長の部屋市長日記「無罣礙(むーけーげー)」令和2年度「むーけーげー(無罣礙)」 令和2年7月1日

「むーけーげー(無罣礙)」 令和2年7月1日

掲載日:令和2年7月1日更新

コロナ禍で想うこと

7月4日から2億円分、プレミアム率100パーセント(例:1万円で2万円使える)の「飲食・宿泊券」を、市民を対象に発売します。新型コロナウイルスの影響が著しい業種での利用に限定し、市民の力で市内経済の早期回復をめざすものです。

長らく活動を自粛してきた市民にとっては、会合の再開や飲食店などを利用する
ことに、まだ抵抗感があるかもしれません。しかし、そろそろ「街に出よう!」。プレミアム付き飲食・宿泊券がそのきっかけになってもらいたい。

臨時議会で発行を決めた6月19日、「活動再開を宣言する会」と称し、経済団体・県地域振興局・市議会・記者会のみなさんと街に繰り出しました。私たち自らが飲食店の積極的な利用をアピールすることが狙いです。

新型感染症との長い戦いや感染の波が繰り返される不安も。しかし、経済活動と感染拡大防止を両立させなければならない。警戒しつつガイドラインや「新しい生活様式」を取り入れて、勇気を持って日常を緩やかに取り戻していきましょう。

新型コロナウイルスは大いなる災いですが、一方で人びとの生活や意識、世の中の流れを変えるのではないかといわれています。

全国で旅館の開業や再生を手掛け、市内で旅館「里山十帖」を営む、雑誌「自遊人」編集長の岩佐十良氏が新聞社との対談やSNSで発信していることの中に、強く共感するところがあります。外出を自粛する中で、東京にいなくても仕事はできると気付き、首都圏から地方圏に移住を考える人たちは増えていく。そこに対するPRなどの取り組みは、地方創生の鍵にもなり得るだろう。「首都圏一極集中」への疑問符。また当市出身で日本を代表するIT企業フラー株式会社の若手社長、渋谷修太氏の首都圏から新潟への移住宣言も話題に。

世界的規模で価値観の変化が起きる気配もある。利潤を最大化することだけを念頭にやってきた経済至上主義から、金銭では量れない、身近にある幸せ、家族や地域、安全・安心などの価値が高まるのではないか。

まさに南魚沼の出番では?この変化に地域を重ねたい。

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