コンテンツの本文へ移動する
南魚沼市
ふりがなをつける 読み上げる
文字サイズ
閉じる
小さく 標準 大きく
背景色
ホーム市長の部屋市長日記「無罣礙(むーけーげー)」令和2年度「むーけーげー(無罣礙)」 令和3年2月1日

「むーけーげー(無罣礙)」 令和3年2月1日

掲載日:令和3年2月1日更新

ポスト・コロナ~雪国からの挑戦1

1年もこの脅威に晒され続けることになろうとは。
当市も多くのことを経験してきました。クラスターの発生やその後の感染増の脅威がある中で、さまざまな呼びかけをしてきましたが、当市においては感染者への差別や偏見、人権侵害に相当するような深刻な行為が無かったこと、市民のみなさんの良識に市長として心から敬意を表します。

いまだに感染が収束する見通しがつきませんが、今後のワクチン接種の開始が少しでも明るい方向に転じる起点となることを期待しています。
しかし困難が予想されます。
昨年の国による一人あたり一律10万円の特別定額給付金でも給付作業は大騒ぎだったわけですが、このたびのワクチン接種はこれほどに重大であるにもかかわらず強制ではなく任意で行われる予定です。
しかも現時点で、接種対象は16歳以上で一人あたり2回の接種が必要なことから、市では8万回を超える集団接種を短期に成功させなければならない。
通常の医療サービスを続けながらの大規模な集団接種は、経験・前例のない「作戦」として臨むことになります。
市民のみなさんのご理解とご協力を切にお願いいたします。

昨春、著名な歴史学者がある月刊誌で、流行は第3波まであると言い、歴史的に人類は疫病を乗り越えてきた事例を紹介する中で、ルネサンス文化はあのペストの猛威の後に花開いた、とも。なるほど、自国第一や保護・民族主義に傾きかけ、同時に経済至上主義がまん延している世界で起きたこのコロナ禍は、この流れ
にブレーキをかけ、新しい変化を生みそうです。

コロナ後の世界スタンダードの最たるは「地球環境を守るために」が最大の価値になるでしょう。「日本は2050年までに脱炭素社会をめざす」と首相が発表した翌日、私は小泉環境大臣と面会しました。前週には橋本聖子東京オリンピック・パラリンピック担当大臣にも。

小さな雪国の自治体首長が何を両大臣に伝えたかったのか、次号・連載でお伝えしたいと思います。

カテゴリー