掲載日:令和3年7月1日更新
先輩から、どうぞお先に!
この市報が届く7月初頭には、65歳以上の高齢者のワクチン接種が順調に進み、「集団接種」は予定していた26会場がすべて終わり、各医療機関の「個別接種」も本格化して、飛躍的に接種率が高まっていると思います。
混迷のコロナ禍を脱する唯一の切り札となるワクチン接種が、いよいよ65歳未満のみなさんに拡大していきます。
当市の胸を張れるこれまでの進捗状況は、何より南魚沼郡市医師会を始め、医師や看護師、薬剤師など医療関係者の献身的な協力があってこそ。
さらに、順番待ちなどの不安な気持ちを抱えながらも、自制心を持って冷静な対応をしてくださる市民のみなさんのおかげです。着実に事業を進めていくための大きな力となっており、心から感謝いたします。
接種が済んだ人から少しでもホッとしていただけるように、また疲弊する温泉事業者の経済支援にもなるようにと、市が用意した「温泉利用券」の配布には、ライオンズクラブやロータリークラブ、雪国青年会議所のみなさんが手弁当のボランティアでお手伝いを。
運営には、昼夜を分かたず全力で取り組むワクチン接種対策室や保健課を先頭に、市職員も全庁体制でまさに未曽有の大プロジェクトに奮闘しています。「何としてもこの閉塞感から明るきに転じさせる!」みんながその思いで。
2回の接種を終えたみなさんが、会場のスタッフに声をかけてくださるたくさんの「ありがとう」の言葉。
何より、これほどに変わるのかと思うほど、接種後に明るくなった表情。それを見るにつけ「暗闇の先にやっと明るい光が差し始めた」と思うのです。
この接種事業の完遂で、当たり前の日常を取り戻すまで、あともう少しです。
「敬老の日にはみんなで集えるかもしれない」「もう、孫を抱っこしてもいい」「お茶飲みもしようじゃないか」ワクチン接種が済んだ年齢層は同級会だって。
もちろん、連れ立って温泉にも行ってほしい。できたら「プレミアム付商品券」でお食事なども。
下を向かされ続けた一年半。解放の喜びを、まずは先輩たちから。