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ホーム市長の部屋市長日記「無罣礙(むーけーげー)」令和元年度/平成31年「むーけーげー(無罣礙)」 令和元年10月1日

「むーけーげー(無罣礙)」 令和元年10月1日

掲載日:令和元年10月1日更新

なんで太田市と?

群馬県太田市。自動車メーカーの本拠地で有名な街ですが、市がオーケストラや合唱団、劇団まで抱えるハイレベルな学校をつくり、国内で活発な活動を行っています。
8月末、その「おおた芸術学校」と当市の交流会が実現し、演劇や六日町高校、郡市3中学校の吹奏楽部との演奏、300人での合唱などで大いに交流が深まりました。

しかし、なぜ太田市なのか? 市長就任から間もないころ、非公式で太田市を訪ねたことがきっかけでした。
どうしても見てみたい学校があった。それは「ぐんま国際アカデミー」という保育園から小中高校まですべての授業、学校生活を英語で行う学園。今では珍しくないかもしれませんが、国内初の試みで、小泉内閣当時の国家戦略特区の一環で建学されたものです。
そこで教える国際大学出身のインド人の友人が「ぜひ見に来て」と勧めてくれていましたが、私には別の視座もあった。
旧知の医師たちから「太田に行く医師が結構いる。しかも子育て世代の若い医師たちが」といううわさを聞いていたのです。

「何かある」そう思い単身訪ねたその学園で、待っておられたのが清水聖義(まさよし)市長。在職7期目の全国屈指の有名市長。
驚いた私に開口一番「君は何のために来たのか」と。禅問答のような初対面。私は「医師が欲しくて来ました」と答えた。見抜かれたと思ったのです。
この時「英語教育のため」と答えていたら、おそらく今日の関係はなかったでしょう。その後、厚情いただき、先の音楽交流も含めさまざまなアドバイスを授けていただくことに。

学園に通う子どもたちの保護者の半数以上が医療関係者。子弟教育の環境を求めて医師が集まる。医師だけではない。今、人口減少とか若者が帰ってこないとか、医師不足とか言う。しかし、その肝とは何か。学園も芸術学校も、市長のすごみすら感じるリーダシップと先見性で進められたもの。
街づくりに教育と芸術。テーマは違えど、学ぶべき姿勢。尊敬と憧憬(しょうけい)の念しきり。
追いつきたい。

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