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ホーム市長の部屋市長日記「無罣礙(むーけーげー)」令和元年度/平成31年「むーけーげー(無罣礙)」 令和元年8月1日

「むーけーげー(無罣礙)」 令和元年8月1日

掲載日:令和元年8月1日更新

誇りを次代に

平成30年の冬に北陸地方を襲った豪雪。福井県への自衛隊出動や三条市での列車の立ち往生、新潟市街地の交通機能のまひなど、除雪体制やチェーン規制基準のあり方が大きな議論となりました。
その際、多くの人が改めて、魚沼地域の除雪体制と技量の高さを誇りとともに再認識されたと思います。
あの豪雪の後、新聞に載った記事に私は心を打たれました。4歳の少女の母親から新潟市建設課へ届いた手紙の紹介でした。
それは「すごい雪をサーっとキレイにしてくれる」除雪車を「サンタさんが来た!」と、車両が家の前を通るたび娘が喜々として手を振った、という感謝を込めた手紙で、除雪対応に奮闘する関係者一同が感激したと伝えていました。
毎冬の降雪時、市には、多くの除雪・消雪の不具合の問合せや苦情が集中します。残念ながら中には、度を越したクレームも近年は少なくありません。
「掃いたようにきれいにする」ことが当たり前のようになってしまった当地に、少女の素直な気持ちは、何かを語り掛けているように思えてなりませんでした。

今、建設業の担い手不足がいわれ、地域の課題となっていますが、明るい兆しも。当市のU・Iターンで活躍する人たちを紹介し、その機運を高めるために刊行している「LIFE in(ライフイン)」という雑誌で、平成30年の冬に除雪に携わる、若い女性オペレーターを紹介したところ大いに話題となりました。
人数も増えており、東日本高速道路株式会社( NEXCO(ネクスコ)東日本)の湯沢管理事務所管内では何と十数人を数えるとか。

道の管理は市道・県道・国道・高速と別々で、降雪前には除雪車の出動式(安全祈願祭)をそれぞれの管轄で開催しています。住民の暮らしを守ることはもとより、観光地として市外からみなさんを迎える当地に、職人技の除雪のプロ集団や女性の活躍も。
この機に、各管轄が一堂に会した出動式を開催し、将来を託す子どもたちにも参加してもらい、市内外にアピールしてはどうかと画策したい。
一日にして成ったのではない。「世界最強の除雪体制」の誇りを次代に!

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