掲載日:令和8年8月1日更新
「MOSS」のこれから
今春から上田地区で実証運行を始めたAIオンデマンドバス。簡単に言えば「予約する乗合バス」です。これまでの定時定路線の運行から、予約があった場合にのみ運行するもので、誰も乗っていないバスが走るということは今後皆無に。移行には不安もありました。特にお年寄りがこのシステムを理解し、携帯電話のアプリから自身で予約を行えるか?と。おそらく7割以上の方が電話に頼るだろうとコールセンターも設置して電話での予約を可能としました。しかし、予想は大ハズレで、なんと7割以上の方がアプリで予約。市の職員もがんばりました。4月の開始までに、冬季でしたが10回を超える説明会を開き、手に取って登録までマンツーマンで手伝う力の入れ様でした。上田小学校にも赴き、子どもたちにも説明。極めつけは「みんなのおじいちゃんやおばあちゃんに教えてあげてほしい」と依頼、子どもたちも「わかりました!」と。これまで想像したトラブルもほぼ無く、利用者数は従来の市民バスと比べ約3倍に。タクシーではないのでドアツードアとはいきませんが、エリア内のバス停の数がこれまでの約3倍に増えたことから、極めてご自宅にバス停が近づいたイメージにも。
この新たな公共交通が、10月からいよいよ上田地区以外の塩沢地域と六日町地域全域に拡大します(大和地域は来春から)。今年度の市長と市民の懇談会『ざっくばらん』もこの新交通体制をテーマにはじめています。上田地区と同様に各地域に市の職員が可能な限り出向いてご説明も。どうかご心配なく!
この展開には、お年寄りの足問題への一助だけでなく、子どもたちへの教育の側面もあると私は思います。私たち世代の頃には考えられなかった「送り迎え」。親や祖父母が子どもに使わているような状況に昭和の私は違和感を覚えますがどうでしょう。「甘やかさず、自分のことは自分で」まずは努力する、子どもたちの逞しい成長にも寄与すると信じています。みんなが利用して初めて土日運行の実現し得る。成功のカギは「みんなが使う」こと、これに尽きます。
