掲載日:令和2年12月17日更新
重要無形民俗文化財に指定されました
平成30年3月8日付の官報告示で、浦佐毘沙門堂の裸押合が国の重要無形民俗文化財に指定されました。
同日に東京都内で指定証書の交付式が行われ、保護団体である浦佐毘沙門堂裸押合大祭委員会の代表者が出席し、文化庁長官から指定証書を受け取りました。
重要無形民俗文化財の指定に関する答申がありました
平成30年1月19日に国の文化審議会が開催され、浦佐毘沙門堂の裸押合を含む6件の無形の民俗文化財を重要無形民俗文化財に指定するよう文部科学大臣に対して答申が出されました。
浦佐毘沙門堂の裸押合は、平成16年に国の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選択されました。その後、平成18年度から平成20年にかけて調査報告書、平成23年度から平成25年度にかけて映像記録を作成し記録保存を行ってきました。
今後、官報告示によって正式に指定される予定です。
浦佐毘沙門堂の裸押合について
浦佐毘沙門堂の裸押合
名称:浦佐毘沙門堂(うらさびしゃもんどう)の裸押合(はだかおしあい)
所在地:南魚沼市浦佐
保護団体:浦佐毘沙門堂裸押合大祭委員会
公開期日:3月第一土曜日
概要:毎年3月第一土曜日に浦佐にある普光寺の毘沙門堂で行われる行事で、寒冷のなか上半身裸の男たちが除災招福や五穀豊穣などを願って堂内で激しく押し合います。行事の運営は、浦佐多聞青年団が大きな役割を担っていて、浦佐地域の青年たちの通過儀礼ともなっています。また毘沙門天の信仰を支える講中も新潟県内を中心に各地にあり、行事に際して、大きなローソクや餅が奉納されています。当日は、参加する男たちが夕方から境内で水行を行ったあと、毘沙門堂に集まり深夜まで押し合います。押し合いの最中には、餅や盃などの福物の撒与があり、これを裸の男たちが奪い合います。行事の最後には、年男という祭りを司る井口家の当主が入堂し、五穀豊穣を祈願するササラスリが行われて行事が終了します。
無形民俗文化財について
重要無形民俗文化財
衣食住、正業、信仰、年中行事などに関する風俗習慣、民俗芸能、民俗技術で、我が国の国民生活の推移の理解のため欠くことのできないものを無形の民俗文化財といい、このうち特に重要なものとして国が指定したもの。
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財
無形の民俗文化財のうち、記録・保存・公開に対して経費の一部を公費の補助を受けることができるものとして、文化審議会の答申に基づいて文化庁長官によって選択されたもの。