越後上布(えちごじょうふ)

掲載日:平成30年8月22日更新

越後上布とは

通気性に富んでいて、さらりとした感触が心地いい、夏物としては最上級の麻織物です。原料には「苧麻(ちょま)」を用い、その製造方法は昭和30年に国の重要無形文化財に指定され、平成21年にはユネスコ無形文化遺産代表リストにも登録されました。

「小千谷縮・越後上布(おぢやちぢみ・えちごじょうふ)」は、江戸時代から明治時代のころには「越後縮(えちごちぢみ)」と呼ばれていましたが、その後行政単位の細分などにより、小千谷地域で生産されるものを「小千谷縮」、南魚沼地域で生産されるものを「越後上布」と呼び分けるようになっていきました。

しかし、そもそもの起源が同じであり、基本的な製法(技術)は同じものであることから、「小千谷縮・越後上布」として、国重要無形文化財に指定されています。

雪晒しの様子

ユネスコ無形文化遺産「小千谷縮・越後上布」

越後上布の雪ざらし

越後上布・小千谷縮布技術保存協会

小千谷縮・越後上布は、小千谷地域と南魚沼(塩沢)地域の2つの地域で生産されておりますが、貴重な技術を保存するためにこの2地域の協会が1つになり、設立されたのが「越後上布・小千谷縮布技術保存協会」です。

現在、文化財保護法で重要無形文化財はその技術保持者(団体)を各個認定・総合認定・保持団体認定の3方式の認定制度がとられています。小千谷縮・越後上布の場合は、「保持団体認定」となっており、この越後上布・小千谷縮布技術保存協会は保持団体として認定を受けています。

本部事務局は塩沢織物工業協同組合内にあります。

  • 塩沢
    所在地 〒949-6435新潟県南魚沼市目来田107-1
    電話番号 025-782-1127
    ファックス番号 025-782-1128
  • 小千谷
    所在地 〒947-0028新潟県小千谷市城内1丁目8‐25
    電話番号 0258-83-2329
    ファックス番号 0258-83-2328

越後上布・小千谷縮布技術保存協会ホームページ

伝承者養成事業

越後上布・小千谷縮布技術保存協会は指定された技術を後世に残すために、「苧績み」「いざり機」「絣づくり」の3部門の技術伝承者養成事業を行っており、後継者の育成と技術の保存・継承に努めています。

織り部門講習会の様子

伝承者養成事業「いざり機」部門講習会

越後上布伝承者養成講習会

栃窪苧麻畑

越後上布・小千谷縮布技術保存協会は、越後上布の原料となる苧麻について知るために「試験畑」として栃窪に80坪ほどの畑をもうけ、管理しています。

毎年、保存協会は地元栃窪小学校の児童たちに手伝ってもらいながら、6月の焼畑及びネット張り、10月のネット外しの作業を行っています。

苧麻

苧麻とは

苧麻(ちょま)は、越後上布の原料になっている植物の名前です。麻の一種、イラクサ科の多年草で「からむし」とも呼ばれています。
苧麻の皮をはいで取り出したせんいを「青苧(あおそ)」と言い、青苧から績んだ糸からつくられた布はさらさらとして汗をよく吸いとり、乾きも早いので夏用の着物にとても適しています。

織物が盛んだった時代は、全国どこでも苧麻の畑を見ることができましたが、現在苧麻を売り物として栽培しているところは全国に2か所しかありません。
なかでも、越後上布の原料となる苧麻を栽培しているのは、福島県昭和村ただ1か所だけです。

栃窪集落の苧麻畑

福島県昭和村のホームページ

各種事業など

のびのび越後上布体験講座

毎年7月下旬~8月上旬の夏休みの時期に市内の小学3~6年生を対象に、苧刈り、苧引き、草木染、織りなどを体験する講座を行っています。

平成30年は7月27日(金曜日)に実施しました。

その時の様子は下記リンク先をご覧ください。

のびのび越後上布体験講座の様子

のびのび越後上布体験講座の様子

のびのび越後上布体験講座

越後上布体験講座

毎年3月上旬に各種指定技術の解説や体験、雪晒しを体験する講座を行っています。

実際に、越後上布技術保持者の技術を見学・体験できる貴重な機会です。是非ご参加ください。

昨年度は平成30年3月4日(日曜日)に開催しました。

詳細や参加申込などは下記リンク先をご覧ください。

越後上布体験講座の体験中様子

塩沢織物の展示解説

越後上布体験講座

雪の民具であそぼう体験講座・雪晒し体験

毎年3月上旬に、市内小学生を対象に雪に関連する民具を実際に使ってみたり、越後上布体験講座と連携して越後上布の雪晒(ざら)しを体験したりする講座を行っています。

 

雪晒し体験をする小学生

民具のそりの説明を聞く小学生

コシキで羽子板体験をする小学生

全国重要無形文化財保持団体協議会

全国重要無形文化財保持団体協議会は、全国の重要無形文化財保持団体に認定されていている団体と関係する自治体が協調し、重要無形文化財の技術保存に関する調査研究やその具体的方策の推進を図り、重要無形文化財の技術伝承や保存活用に資することを目的に平成4年に設立した団体です。

現在、国の重要無形文化財に指定されている14保持団体と関係する22市町村、オブザーバーとして13県により構成されています。

主な活動としては、毎年秋に14保持団体の所在する自治体が持ち回りで、重要無形文化財の作品を展示する秀作展を実施しています。近隣の自治体で秀作展の実施がある際には、ぜひ観覧いただき、貴重な重要無形文化財の技術をぜひご覧ください。

平成30年度は、11月10日(土曜日)~12月10日(月曜日)まで石川県輪島市の石川県輪島漆芸美術館で、11月20日(火曜日)~11月26日(月曜日)まで石川県金沢市のしいのき迎賓会で開催予定です。

秀作展テープカットの様子

秀作展展示の様子

平成21(2009)年には南魚沼市の鈴木牧之記念館にて秀作展を開催しました。

全国重要無形文化財保持団体協議会秀作展ホームページ

全国重要無形文化財保持団体協議会加盟団体について

全国重要無形文化財保持団体協議会加盟団体一覧(平成30年6月現在)
重要無形文化財名 保持団体 関係市町村
柿右衛門(濁手) 柿右衛門製陶技術保存会

佐賀県有田町

色鍋島 色鍋島今右衛門技術保存会

佐賀県有田町

小鹿田焼 小鹿田焼技術保存会 大分県日田市
小千谷縮・越後上布 越後上布・小千谷縮布技術保存協会 新潟県南魚沼市・小千谷市
結城紬 本場結城紬技術保持会

茨城県結城市・八千代町

栃木県小山市・下野市

久留米絣 重要無形文化財久留米絣技術保持者会 福岡県久留米市・筑後市・八女市・広川町・大木町
喜如嘉の芭蕉布 喜如嘉の芭蕉布保存会 沖縄県大宜味村
宮古上布 宮古上布保持団体 沖縄県宮古島市
久米島紬 久米島紬保持団体 沖縄県久米島町
伊勢型紙 伊勢型紙技術保存会 三重県鈴鹿市
輪島塗 輪島塗技術保存会 石川県輪島市
石州半紙 石州半紙技術者会 島根県浜田市
本美濃紙 本美濃紙保存会 岐阜県美濃市
細川紙 細川紙技術者協会 埼玉県小川町・東秩父村

 

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南魚沼市の国指定文化財

ユネスコ無形文化遺産「小千谷縮・越後上布」

越後上布の雪ざらし

問合せ
教育委員会 社会教育課 文化振興係

〒949-6680 新潟県南魚沼市六日町865番地
電話:025-773-3756
ファックス:025-772-8161

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