「むーけーげー(無罣礙)」 平成29年11月1日

掲載日:平成29年11月1日更新

読書の秋 あなたの一押しは!

誰しも生涯に一度は訪れたい場所があると思います。私の場合は、カナダのプリンス・エドワード島。この田舎(いなか)町に住む無名の女性作家L(ルーシー)・M(モード)・モンゴメリが著した不朽の名作「赤毛のアン」の舞台です。NHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」が衛星放送で再放送中。主題歌の背景に映る美しい風景が、この島です。
紹介者の手違いから、孤児のアンはグリーンゲイブルスの老いた兄妹に引き取られます。戸惑った兄妹や村人たち、そして「腹心の友」も、やがて成長とともに彼女を愛しはじめます。美しい自然の中で、愛情に飢えたアンが巻き起こす事件の数々。みずみずしい、人生の機微に満ちた本当に温かい作品。「これまで読んだ小説の中で一番は?」と問われれば、私には「赤毛のアン」に勝るものはありません。そして、その翻訳をしたのがドラマの主役・村岡花子です。英語力のない私は原典を読めませんが、まさに名翻訳なのでしょう。あふれる空想力、描写力、感受性。すばらしい。
さて、読書の秋です。世の「本離れ」がいわれています。我が子にも「本を読みなさい」などといってきましたが、私が読書好きとなったのは年が長じた高校入学のころから。子どものころは読書週間と「感想文」が大嫌いでした。いやいや書いてはみるが、先生の目を気にして装ったものでしかなかったように思います。汗顔(かんがん)の至りです。
先日、中学生や高校生が来庁してくれて、いろんな話をしました。以前から思うのが、女子の台頭!今、生徒会長や応援団長に女子の進出が著しいとか。喜ぶべきことですが、男子の消極性が話題になることが多い。本作を少女文学の代表などと先入観を持たず読んでみて。私と同じように、何か発見があるかもしれません。人生の曲がり角でアンがつぶやく言葉が、小説の最後に。「神は天にあり。世はすべてよし。」読書は至福。いつの日か、あの島の風と光と匂いの中で本を読み返してみたい。

問合せ
総務部 秘書広報課 秘書広報班(広報担当)

〒949-6696 新潟県南魚沼市六日町180番地1
電話:025-773-6658
ファックス:025-772-3055

メールでのお問合せはこちら