「むーけーげー(無罣礙)」 平成30年5月1日

掲載日:平成30年5月1日更新

先輩の背中

母校六日町高校の入学ガイダンスの一環として行われた、荒川公平氏(日本ゼオン株式会社特別経営技監・ゼオンナノテクノロジー株式会社代表取締役、大木六出身、64歳)の講演会。この場にいる新一年生が「50年先、今日のことを覚えているのではないか?」と思えるほどすばらしい内容でした。私は、まだ幼さの残る彼らが受けとめられるだろうかと注視していました。しかし、のめり込むように聞き入る彼らに、心配など無用でした。荒川氏は、以前の勤務先富士フイルム株式会社で、正面からしか見えなかった液晶ディスプレイを斜めからも見えるようにする、視野角の広いフィルムを開発しました。日本ゼオン株式会社での取組みは、世界を変える驚異の新素材といわれるカーボンナノチューブ。アルミニウムの半分の軽さ。鋼鉄の20倍の引張(ひっぱり)強度でいくら曲げても折れないしなやかさ。薬品や高熱に耐え、銀よりも電気を通し、銅の約20倍の熱伝導性。現在、取り組むのは、市場で流通でき得る安価化と量産化。それが実現すれば、集積回路の配線素材としてコンピュータを数百倍に高性能化できると期待されている、まさに国家プロジェクトの第一人者。イノベーション(技術革新)の視点から、掌(たなごころ)を指(さ) すような「世の中はこうなっていく」という話に誰もがくぎ付けに。しかし、講演は研究の話が中心ではなく、テーマは「生き方」。何度も「リミッターをはずせ」と諭(さと)された。自分はこのぐらいの人間、と自己の力を制限するなと。「常識を疑え、思いこそ大事、なりたい自分を描け」「迷ったら前に出ろ、自分らしい人生をとことん進め」と締めくくられた。

人は生き方を人からしか学べないと思います。昨年の成人式で私は新成人を前に「よき、超えたいと思う先輩の背中を一日も早く見つけること」が道しるべになるのでは?と語らせてもらった。私にもそういう背中がある。今回の講演は私にとって
も母校後輩である彼らにも何事かの気付きを与えたでしょう。「超えたい」と発奮してほしい。

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