「むーけーげー(無罣礙)」 平成30年9月1日

掲載日:平成30年8月31日更新

山を越える

9月1日は上越線の全通記念日。春に書斎の整理をしていて、市議会議員時代に時折発行していた議員報『シゲがゆく』の綴(つづ)りを発見。議員になりたての平成22年、昭和6年の上越線全通から80年にあたるこの日に記念式典が催されたことをコラムに書いていました。

『今年、その敷設(ふせつ)実現に生涯を捧げた岡村貢(みつぎ)の顕彰碑が建設され、9月1日、序幕と記念祝賀会が石打駅に建つ翁の銅像の前で盛大に行われました。私財の全てを事業に投げ打ち「山岳重畳(ちょうじょう)たる山を突破することは船を山に引き上げるようなもの」と誰もが笑い、信じえなかった大仕事に不屈の精神で敢然(かんぜん)と立ち向かった生き方。思い感じいること大。魚沼人の誇りだなあ』

『六日町の学校に電車で通っていた高校生時代、生意気盛りだった自分が、この翁の銅像にだけは朝夕の目礼を欠かすことはなかった、という恥ずかしい話を祝賀会に臨席された翁の末裔(まつえい)にあたる方にしてしまった。「故郷のために頑張ってください」翁と似ておられる彫りの深いお顔をくずして微笑まれたら、得(え)もいわれぬ不思議な気持ちに。爪のあかでも…の思い』

8年前の私は感慨を持って書いたのだと思いますが、今は立場も改まり、少し思いが違う。間もなく90年。もし、翁の情熱と行動がなければ、今の南魚沼はあったか。

「そうだ」と思いつき、NHK新潟放送局を訪ねました。局長に「岡村貢を知っていますか?」と。評伝や文献資料を持ち込み、「埋もれさせてはいけない。今こそ再顕彰の好機。ぜひ取り上げていただけないか」少なからず関心を示された氏に期待したい。

先日、すばらしい贈り物が届きました。鬼気迫る表情で演説を打つ、故田中角栄氏の署名入りの写真額。謙信公の詩文の一節、田中氏の雅号や後援会名としても知られる「越山」、まさに山を越えていく気概。田中氏が「最も尊敬する郷土の先達」と翁を語っていたという話も思い出しました。

志、悲願の系譜。私たちは何をすべきか。

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