「むーけーげー(無罣礙)」 令和元年12月1日

掲載日:令和元年12月1日更新

サンコンさんのスイッチ

10月31日(木曜日)に中之島小学校で、オスマン・サンコンさんの講演会が開かれました。
「1コン2コン、サンコーン!」と聞けば、平成生まれの若い人を除けば、あの北野武さんやタモリさんたちのテレビ番組で、引っ張りだこだった昔日(せきじつ)を思い出すことでしょう。
縁あって知り合ったのは今年3月。恥ずかしながら、その時までお笑いの芸人さんだと思っていました。
しかし、初対面にもかかわらずあまりの興味深い話に時間を忘れてしまった。
「ぜひ、子どもたちに話をしてくれませんか?」とお願いをしたところ、約束通り来てくれました。

現在70歳。西アフリカ西端のギニア共和国出身。子どもの頃、サッカーで大けがを負う。
当時はフランスの植民地で貧困と人種差別の中、十分な治療などがされないまま、少年は曲がった足をそのまま固定され、今も爪先は後ろ向きになっている。
後に、フランスからの独立を果たしたギニア共和国建国の一員である父は、「お前は勉強で道を立てなさい」と言い、母は、夕暮れに高い空を飛んでゆく飛行機を眺めていた我が子に、「勉強すれば、あなたも飛行機に乗る人になれるんだよ」と諭した。
自分の心に火が付いたのは、その時だったと語ってくれました。

成長し、国費留学生としてフランスに留学、国を背負う大秀才として外交官の道に。6か国語を操り、国連活動や世界中を巡ってきた彼が、日本の素晴らしさを子どもたちに語りかける。
「あなたたちは何にでもなれる」「私は医者になりたかった。初めて知った日本人は野口英世。疫病から救ってくれた彼を、アフリカの人は今でも尊敬している」手の重い火傷から「てんぼう」といじめられた野口を自分と重ねていたという。

講演を聞いた小学5・6年生は、お笑いで有名だった頃の彼を知りません。しかし、笑顔でみんなの目を見ながら話す誠実さと、太陽のような明るさと深い話に、何かを感じとったと信じたい。
講演後、「やる気スイッチ、入ったらいいね」と、うれしそうにささやいてました。
そうなったら本当にいいね。

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