掲載日:令和5年3月28日更新
認知症は単なる物忘れとは違います。認知症とは、脳や体の病気によって、記憶や判断力などに障がいが起こる病気です。脳の細胞が失われて、記憶の一部だけでなく、すべてがなくなったりします。また、時間や場所、身近な人がわからなくなることもあります。認知症の原因で最も多いのがアルツハイマー病です。次に多いのは、高血圧や糖尿病などによって、脳血管に障がいが起きた場合です。
南魚沼市認知症あんしんガイド(認知症ケアパス)
認知症についての症状や受けられるサービス、相談窓口などを分かりやすくまとめたガイドブック「南魚沼市認知症あんしんガイド」を各包括支援センターで配布しています。
南魚沼市認知症あんしんガイド (令和4年4月版) (PDF 1.41MB)
認知症の症状について
中核症状
脳の細胞が壊れたことによって見られる症状です。
記憶障がい
- 同じことを何度も言ったり、聞いたりする
- すぐに前のことを忘れる
見当識障がい
- 時間・場所・季節がわからなくなる
- 家族のことがわからなくなる
理解判断力の障がい
- 考えるスピードが遅くなる
- 新しい機械がつかえない
実行機能障がい
- 物事を順序よく進められない
周辺症状
「中核症状」に「環境」、「身体状況」、「本人の性格」などが加わって起こる二次的な状況です。
主な症状
- 抑うつ、不安、幻覚、妄想、徘徊、暴力
代表的な認知症
- アルツハイマー型認知症
- 脳血管性認知症
- レビー小体型認知症
- 前頭側頭型認知症(ピック病など)
リンク
早期発見チェック
早めの発見・治療のために、早期発見チェックを行ってみませんか?
認知症の人と家族の会の経験からまとめた早期発見の目安です
チェックシートを印刷して、当てはまる項目にチェックをしてください。
チエック項目にいくつか思い当たる場合は、早めに専門医や病院に相談してみましょう。
それらは「年のせい」ではないことがあります。
早期発見のメリット
治せる認知症なのか、進行を止めたり遅らせたりできる認知症なのかが、症状が軽い段階でわかれば、大きな効果が期待できます。できるだけ早く専門医に診てもらうことが大切です。
病状の軽いうちに、病気とどう向き合い、どのように生活していくのかなどについて、専門家の意見を聞きながら、いろいろな準備や手配をしておけば、認知症であっても自分らしい生き方ができます。
医療機関では、認知症に関する診断や治療についての支援が受けられます。
地域包括支援センターでは、病院や介護サービスの情報提供など総合的な相談ができます。