消防団の設置
消防組織法をもとに、市町村条例で消防団の設置が定められています。消防団は、消防本部や消防署と同様に市町村長を最高責任者とする消防機関の一つです。
南魚沼市消防団は、平成19年度に旧3町の消防団が合併し発足しました。塩沢、六日町、大和の3方面隊が設置されており、平成26年度からは女性部(現在の女性消防隊)が新たに設置されました。
消防団員の身分
消防団員は、地方公務員法により非常勤の特別職地方公務員に定められています。任用時には辞令が交付され、市町村ごとに定められた報酬や費用弁償が支給されます。
また、消防署に勤めるプロの消防職員とは違い、それぞれが自らの仕事を持ちながらも有事の際には活動します。地元の地域事情に詳しく、その知識と経験を生かして活躍する消防団員は、いわば地域密着型の消防防災のリーダーです。
消防団活動は公務であり、活動中のけがや病気には公務災害補償が適用されます。また、5年以上勤務し退職した消防団員には、勤務年数と階級に応じた退職報償金が支給されます。
消防団の指揮命令と階級制度
消防団員は消防団長が、消防団長は市町村長が任命します。最高責任者である市町村長が組織運営を取り仕切り、その権限は消防団長に委ねられています。
消防団活動は団体行動が原則で、現場活動では指揮命令系統をはっきりさせなければなりません。そのため、消防団は全国的に統一された階級制度をとっています(市町村によっては独自階級を設けている場合もあります)。
消防団の業務
消防団は火災における消火活動をはじめ、豪雨、地震などの自然災害に対する活動、行方不明者の捜索活動など多岐にわたって活躍しています。特に大規模災害時には、消防署がすべての事案に対応することが困難になるため、消防団の力が必要不可欠となります。
災害活動のほかにも、各地域で防火広報や祭りの警戒などを行っており、消防団は地域の安全安心にとって欠かせない存在となっています。