掲載日:平成23年2月20日更新
大雨や豪雨による災害
日本は、適度な雨に恵まれ、四季の変化に富んだ国です。
しかし、梅雨や低気圧、台風などによって雨が一時に集中して多量に降ると、河川のはんらんや、山崩れ・がけ崩れなどが発生し、人々の生活や生命を脅かすようになります。
大雨や強雨が原因となって起こる災害の、主なもの
洪水害
大雨や融雪などによって、河川の流量が異常に増加して起こる災害。一般 には、堤防の決壊や河川の水が堤防を越えて起こるはんらんを洪水と呼びます。外水氾濫ともいいます。
浸水害
大雨によって排水が追いつかず、下水溝、用水溝などがあふれたり、河川の増水や高潮によって排水が阻まれたりして起こる災害。内水氾濫ともいいます。
土砂災害
次の3つの現象による災害です。土砂災害は、長雨や大雨により地面 に大量の水がしみ込み、弱くなった斜面が崩れるためです。
地域によって異なりますが、1時間に20ミリ以上、または降り始めてから100ミリ以上の大雨が続いたら、がけ崩れが発生しやすいとされています。梅雨や台風の時期は十分な警戒が必要です。
次のような現象がおきたら、土砂災害の前ぶれと考えられます。十分に注意して早めの避難を心がけましょう。
がけ崩れ・山崩れ
大雨や融雪によって、がけ(急傾斜地や造成地などの急な斜面)や山の斜面 が急激に崩れ落ちる現象。地震によっても起こります。
がけ崩れ・山崩れの前兆
- がけや斜面に割れ目が見える
- がけ(斜面)から水が湧き出る
- がけ(斜面)から小石がぱらぱら落ちてくる
土石流
渓流地帯に崩落堆積した土砂や岩石が、洪水によって一気に下流に押し流されたり、斜面を滑落する土砂や岩石が多量の水分を含んで流れ落ちたりする現象。
土石流の前兆
- 山鳴りがする
- ゴムの焼けるような臭いがする
- 石同志が衝突して火花を発する
- 急に川の流れが濁り流木が混ざっていく
- 雨が降り続いているのに川の水位が下がる
地すべり
斜面の土壌が比較的ゆっくりと滑り落ちる現象。地質や地下水などの影響が大きく、降雨や融雪などが原因となって特定の場所に発生します。
地すべりの前兆
- 沢や井戸の水が濁る
- 地面にひび割れができる
- 斜面から水が吹き出す