掲載日:平成30年3月5日更新
「さんよ、さんよ」と響く声
3月3日(土曜日)、普光寺で浦佐毘沙門堂裸押合大祭が開催されました。
この祭礼は約1,200年の歴史を持つといわれ、江戸時代に出版された「北越雪譜(ほくえつせっぷ)」にも「堂押(どうおし)」として記録されています。1月19日(金曜日)には、国の文化審議会から文部科学大臣に対して、重要無形文化財に指定するよう答申が出されています。
昼は稚児行列や福餠まきなどが行われ、夜はローソクの炎が普光寺境内を照らし出す中、水行や押合いなどが行われました。
身を切る寒さの中、水行で身を清めた上半身裸の男たちが毘沙門堂内で体を押し合うと、体から立ち昇った湯気と熱気が堂内に立ち込めました。境内には「さんよ、さんよ」「まけよ、まけよ」「まくぞ、まくぞ」という男たちの力強い掛け声が、響きわたっていました。
夜は冷え込みましたが天候に恵まれ、3月2日(金曜日)の前夜祭とあわせて2日間で延べ115,000人が訪れ、歴史ある祭礼を楽しみました。