掲載日:令和5年4月3日
南魚沼市の代表的な産業である農業や観光業は、豊かな森林やそこで育まれたきれいな水に支えられています。森林がもたらす恩恵を将来にわたり維持するには、適正な森林の管理と整備が必要不可欠です。しかし、南魚沼市では森林を整備する担い手が不足し、放置された森林が多く残されています。広大な森林空間や豊富な森林資源を有しますが、利用目的が限られており、林業経営による収入だけでは森林の維持管理や整備の継続が難しい状況です。
持続可能な林業を実現するためには、「伐って、植えて、育てて、再び伐る」という林業のサイクルを作ることが重要です。さらに、伐った木は使い道を多様化することで、新たに木を植える需要が生まれます。林業に携わる人だけではなく、農業、酒造業、観光業などの地域産業や市民のみなさんも協力して森林の循環利用を進めていくことが重要です。本計画では森林整備や森林の利活用について、明確なビジョンと数値目標を短期的と長期的な観点から設定しました。最終的には林業・木材産業と同時に市の産業全体が活性化することを目的としています。