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ホーム市長の部屋市長日記「無罣礙(むーけーげー)」令和5年度「むーけーげー(無罣礙)」 令和5年10月1日

「むーけーげー(無罣礙)」 令和5年10月1日

掲載日:令和5年10月1日更新

長寿の秘訣?

「お前サン、マメだったかい?」再会を喜ぶ声が聞こえていました。コロナ禍のため開催できなかった敬老会が、市内各所で再開され喜んでいます。今年度、市内で米寿を迎えられた方々は378人。(昭和10年4月2日~昭和11年4月1日生まれのみなさん)100歳を迎えられた方は42人。あの関東大震災が発災した大正12年生まれのみなさん。また、市内に101歳以上の方はなんと54人おり、最高齢は106歳(大正7年生まれ)の女性です。(9月6日現在の人数)

私は毎年、敬老の日に「百歳表敬訪問」と称し、希望されるご家庭に市のお祝い状などを届けるため、1日かけてお邪魔しています。毎年楽しみにしていますが、市長を7年やってきて多くの100歳のみなさんに触れ合わせていただくと何か感ずるところがあるのです。長寿の方々の共通点とでもいうのか。あまりの元気さに驚くことが多く、そして礼儀のすばらしさに感服することも。着物姿で、まさに襟を正し、玄関先では端正に正座をされ「よくおいでいただきました」と口上を述べられる方に何人もお会いしました。倅さん達の挨拶を遮り(私が言うのが先とたしなめるように)驚くほど立派に、威厳に満ちて。ただほとんどの方が「町長さん」と私を呼ばれますが。(この方々にとって市制施行はついこの間の話なのですね…)

さて共通点のことです。みなさん明るい。そしておかしみを理解する。話にどこかユーモアがある。ご家族は「よく笑います」と。食事をおいしそうに食べられる。そしてどのご家庭でも異口同音に感謝の心を挙げられる。「ありがとう」を忘れない、加えて「悪口を言わない」と。私もかくありたいが、汗顔、頭を掻きたくなることばかり。

最近の厚生労働省の発表では、今の高校生の世代は、今日の生活を続けた場合、寿命は100歳になるのだとか。本当?と思うが、私が幼いころ例えば70歳といえば今よりはるかにお年寄りだったことを思えば、人生百年時代は確実に到来するのでしょう。健康で生き生きと迎えなければ。先輩を見習って日々の笑いと感謝で。できたら同い年の妻と夫婦共白髪で時の「市長さん」を我が家に迎えてみたいなあ。

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