掲載日:令和6年5月2日更新
農作業安全確認運動
農作業中の死亡事故件数は2009年以降減少傾向にありますが、農業者の死亡事故件数は上昇傾向にあります。
また、令和4年の農業機械作業に係る死亡事故は152件と農作業死亡事故全体の6割近くを占める主要因となっている状況が続いている事を踏まえ、農作業中の事故防止に向けた運動を実施しています。
「大丈夫」 その思い込みに 気を付けて
農作業事故に対する理解を深めましょう。
乗用型のトラクターなど農業機械の転落・転倒による死亡事故が多く発生していることから、次の対策を徹底しましょう。
【事故防止対策】
農作業事故で、農業機械による事故は約7割を占めます。そのため、農業機械の事故を防止することが大切です。
作業の段取りはゆとりをもちましょう
焦りや急ぎによる作業は、思わぬ事故の発生につながります。
ほ場周辺の危険箇所の確認、危険回避行動の実施をし、事故防止に努めましょう
危険箇所での減速、危険箇所の迂回ルートの設定など。
危険箇所の改善をし、事故になりにくい現場づくりを心がけましょう
道路端や曲がり角の草刈り、路肩の補強など。
機械の点検・作業時はエンジン停止を停止しましょう
巻き込まれ事故などを防止するため、必ずエンジンを停止して、点検・作業を行いましょう。
【被害軽減対策】
農作業事故で、農業機械からの転落・転倒が約5割を占めています。これは対策をすることで軽減することが可能となります。
安全キャブ、フレーム付きトラクターの利用をしましょう
乗員を守るための安全キャブ・フレームは、シートベルトを装着して初めて十分な効果を発揮します。
シートベルトとヘルメットの装着をしましょう
事故時の際に運転席から放り出されないようにしたり、頭部をヘルメットで保護することにより、怪我を軽減することが可能となります。
農作業中の熱中症を予防しよう!
農作業中に熱中症になる事例が発生しています。
熱中症とは、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調整機能が働くなり、体温の上昇やめまい、けいれんなどの症状を起こす病気です。
予防と、処置の理解を深めましょう。熱中症は正しい知識を身に着けることで、適切に予防することが可能です。
【熱中症対策】
熱中症は急に症状が現れます。まだ大丈夫という考えは持たず、適切な対策をしましょう。
こまめな水分補給をしましょう
20分から30分ごとに水分を取りましょう。のどの渇きを感じる前に行動することが大切です。
体温を下げましょう
帽子や吸湿速乾性の衣服の着用、空調服や送風機など。
単独作業を避けましょう
複数人で作業をしたり、時間を決めて作業を行うなど。
【熱中症が疑われる場合には】
作業を中断しましょう
暑い環境で体調不良の症状が見られたら、すぐに作業を中断しましょう。
代表的な症状
- 汗をかかない、体が熱い
- めまい、吐き気、頭痛
- 倦怠感、判断力の低下
応急処置をしましょう
応急処置をすることにより、症状が改善する場合があります。
- 水分、塩分を補給しましょう。
- 涼しい環境へ避難しましょう。
- 衣類を緩めたり、水をかけたりして体温を下げましょう。(脇の下、両側の首筋、足の付け根を冷やすと効果的です)
病院へ行きましょう
応急処置をしても症状が改善しない場合は、医療機関で診察を受けましょう。