掲載日:令和5年11月24日
南魚沼市では、各行政区から「健康推進員」を選出していただき、地域の健康づくりに取り組んでいます。
健康推進員の活動は、次のようなものです。
- いきいき市民健康づくり計画に関連した研修会に参加し、知識を習得する
- 自分のためにできること、家族のためにできること、地域のためにできることを考え、実践する
第9期健康推進員研修会
- 令和5年度第1回研修会「知らないと怖い慢性腎臓病」
- 令和5年度第2回研修会「生活習慣病と食~元気で食べ続けるために~」
- 令和5年度第3回研修会「生き生きと過ごす秘訣とは?~生活習慣病予防~」
- 令和5年度第4回研修会「長く美味しくお酒を楽しむために~南魚沼から始めるほんとうのお酒の飲み方~」
令和5年度第1回研修会「知らないと怖い慢性腎臓病」
第1回目の研修会が、5月20日(土曜日)に、南魚沼市民会館で開催されました。
187人の健康推進員が参加され、林市長の挨拶の後、健康推進員を代表して浦佐門前の門山博子さんへ委嘱状の交付が行われました。
その後、昨年度健康推進員として活動された吉里の町田仁美さん、西泉田の山口恵美子さんから活動内容についてご報告いただきました。
南魚沼市民病院透析センター長の田部井薫先生から、「知らないと怖い慢性腎臓病」と題して講演をいただき、次のようなお話を伺いました。
- 慢性腎臓病が悪くなると、透析になってしまうこと
- 透析を受ける人の数が増加傾向にあること
- 慢性腎臓病を予防するためには、まずは健診を受けて、異常があったらきちんと医療機関を受診すること
- 腎専門医への受診が必要といわれたら、腎専門医を受診すること
- 普段から減塩に注意して、お寿司、ラーメン、おでんの具(魚などの練り物)は塩分が多いので食べる際は注意が必要なこと
参加者の感想
- 健康推進員の人たちの数が多いのにびっくりしました
- 自分、家族、地域へと、広げる活動ができたらいいなと思いました
- 慢性腎臓病の講演を聞き、健診の大切さがわかりました
- ちくわの塩分量に驚きました
- 田部井先生のお話がすばらしく、聞き入ってしまい、とてもためになりました
- 田部井先生の良いお話し、地区に帰り伝えたいと思います
講演を聞いて、自分が取り組めそうだと思ったこと
- 減塩に気を付けようと思った、特に大好きなラーメンとお寿司の塩分の多さにびっくりした
- 住民健診の推進、異常があったら早めに受診する、食事面で塩分に気を付ける
- まずは自分の家の食事を見直そうと感じた
- 家族、会社、まずは近くの人から腎臓の大切さ、塩分の摂りすぎに注意するよう声をかけたい
令和5年度第2回研修会「生活習慣病と食~元気で食べ続けるために~」
第2回目の研修会が、7月8日(土曜日)に、南魚沼市民会館で開催され、138人の健康推進員に参加していただきました。
うらさ耳鼻科クリニック院長の相澤直孝先生を座長に迎え、「生活習慣病と食~元気で食べ続けるために~」と題して3人の先生から講演をいただきました。
講演名 | 講演内容 | |
---|---|---|
講演1 | 「脳卒中編」 | 齋藤記念病院院長 福田修先生 |
講演2 | 「お口の健康から体の健康へ」 | 魚沼基幹病院歯科口腔外科部長 加納浩之先生 |
講演3 | 「食べる楽しみをいつまでも」 | 魚沼基幹病院リハビリテーション科部長 大西康史先生 |
以下のようなお話を伺いました。
- 日頃から健康を維持するには、食事・睡眠・運動が大切であること
- 食事に関しては、塩分を控えること
- 青魚を意識して食べるとよいこと
- アルコールの飲みすぎは健康を害すること
- お口の健康が体の健康につながること
- 起床時の歯磨きが大切なこと
- 誤嚥予防
参加者の感想
- 身近な内容でとてもよかった
- 日常的に意識して行えることがたくさんあると思った
- 先生のお話はとてもわかりやすく、資料も見やすく大変よかった
- とてもわかりやすく、日常生活にすぐに役立つ貴重なお話が聞けてよかった
- 家中で取り組むようにしたいと思う
- 町内の皆さんにも紹介していきたいと思った
講演を聞いて、自分が取り組めそうだと思ったこと
- まずは家庭での料理の味を塩分控えめにする
- 青魚をもっと食べるように意識しようと思った
- 運動を少しでもするように努めたいと思った
- パラカラ体操をやってみる
- 歯ブラシは歯にしっかりあてる
- 口腔ケアについて家族に伝える
令和5年度第3回研修会「生き生きと過ごす秘訣とは?~生活習慣病予防~」
第3回目の研修会を9月1日(金曜日)、4日(月曜日)、5日(火曜日)に3会場で開催しました。合計171人の健康推進員の参加があり、保健課の管理栄養士による健康講話を行いました。
講話開始前には食生活改善推進員による家庭のみそ汁塩分測定や、共創未来薬局による血管年齢測定も実施し、多くの方にご参加いただきました。
講話内容は以下の通りでした。
- 南魚沼市は脳血管疾患で亡くなる方が多い
- 要因の高血圧を予防する
- 予防のためには減塩が重要
- 『塩を取りすぎ新潟県民の10の食習慣』の確認
- 減塩柿の種の試食、減塩商品・減塩便利グッズの紹介
- 減塩の3つのポイント(1)うす味、(2)食べ方を工夫する、(3)減塩商品を選ぶ
- 食生活改善推進員協議会の活動紹介
参加者の感想
- 南魚沼市の生活習慣や食塩相当量がよくわかった
- 脳血管疾患が多くてびっくりした
- 健康のために減塩がとても大切であることを再確認した
- 様々な減塩商品があることがわかった
- 血管年齢、みそ汁塩分測定はありがたかった
- 身近なテーマでとてもよかった
- 地区で食生活改善推進員とコラボして活動したい
講話を聞いて、自分が取り組めそうだと思ったこと
- 『塩を取りすぎ新潟県民の10の食習慣』を頭に入れて、普段の食事で気を付けていく
- 減塩商品や減塩便利グッズの活用
- 漬物は浅漬けに、みそ汁は具沢山にするなど減塩の工夫をする
- うす味に慣れていく
- お酒のつまみを気を付ける
令和5年度第4回研修会「長く美味しくお酒を楽しむために~南魚沼から始めるほんとうのお酒の飲み方~」
第4回目の研修会を11月1日(水曜日)に南魚沼市民会館で開催し、171人の健康推進員と一般の市民にご参加いただきました。
講師としてさいがた医療センター院長の佐久間寛之先生、副看護師長の村山裕子様にお越しいただき、「長く美味しくお酒を楽しむために~南魚沼から始めるほんとうのお酒の飲み方」と題してご講演いただきました。
講演では次のようなお話を伺いました。
- アルコール依存症はだれでもなる可能性がある病気で、飲む量や回数が増えるにつれてリスクが高まる
- 依存症では、嫌な気持ちなどの苦痛を紛らわせるために飲酒している場合がある
- お酒に強い(たくさん飲める)ことは体がお酒に馴染みすぎている証拠で、脳の萎縮などの危険性がある
- 適正飲酒の8か条の紹介
適正飲酒の8か条
- 笑いあい、みんなで楽しくワイワイと
- 食べながら、お酒もゆっくり味わって
- 強い酒、そのまま飲まずに割って飲め
- つくろうよ、週に二日は休肝日
- 飲酒後の運動・入浴要注意
- アルコール・薬といっしょは危険です
- 肝臓の定期検査をわすれずに
- 朝酒は一本道だよ、依存症
参加者の感想
- お酒に対して考えさせられる内容だった
- 自分自身や家族のお酒の飲み方を振り返る機会になった
- 少ない飲酒量でも依存症になることがあるとわかった
- お酒で困ったら相談することが大切だとわかった
講話を聞いて、自分が取り組めそうだと思ったこと
- 楽しい休肝日をつくりたい
- 適正飲酒の8か条に取り組みたい
- 適量や飲み方のポイント、飲みすぎることでの心や体への影響を、家族や友人、同僚に伝えたい