農林水産省では、令和6年度から令和8年度の試行実施を経て、すべての補助事業などに対して、最低限行うべき環境負荷低減の取り組みの実践を義務化する「クロスコンプライアンス」を導入します。これにより、農林水産省の補助金などの交付を受ける場合には、環境負荷低減の取り組みの実践が必須となります。
環境負荷低減のクロスコンプライアンスってなに?
環境負荷低減のクロスコンプライアンスとは、農林水産省の補助金などの交付を受ける場合に、みどりの食料システム法の基本方針に示された「農林漁業に由来する環境負荷に総合的に配慮するための基本的な取組」に基づいた最低限の内容を実施いただくものです。その取組内容は、日頃の事業活動における最低限行うべき取組として、より多くの農林漁業者などのみなさんが意識すれば取り組めるもので構成されています。
環境負荷低減のクロスコンプライアンスを実施する意義とは?
クロスコンプライアンスを導入し、農林水産・食品関連事業者などに最低限の取組の実践を求めることで以下のことにつながります。
- 農林水産・食品関連事業者などの環境負荷低減の意識向上と取組の底上げを業界全体で図る
- 生産現場などにおける環境負荷低減の取組を見える化し、消費者に現場の努力を伝えることで、我が国の農林水産・食品関連事業に対する国民的な理解を得る
また、国内の消費者や国際的な場においても、我が国の農林水産物や食料加工品などが持続的なものであることを発信することにつながります。