掲載日:令和6年12月9日更新
令和6年12月南魚沼市議会定例会施政方針(南魚沼市長 林茂男)
総論
令和6年12月議会定例会の開会に当たり、議員各位のご健勝をお喜び申し上げます。また、日頃より市政にご尽力いただいていることに対し、深甚なる敬意を表しますとともに感謝を申し上げます。
先の市長選挙において市民の皆さまからご信任を賜り、引き続き4年間市政を担わせていただくことになりました。これまで以上に責任の重さを痛感しているところでありますが、市民の皆さまの負託に応えるべく、全力で市政に取り組み南魚沼市を前に進めてまいります。
ここで、9月議会定例会以降の経過等につきましてご報告申し上げます。
保健・医療・福祉
第1に、保健・医療・福祉についてであります。
こころとからだの健康づくりの推進につきましては、「社会福祉法人新潟いのちの電話」との共催により、10月2日に新潟県自殺予防キャンペーンとして、こころの健康セミナーを開催しました。また、南魚沼市認知症疾患医療センター長の宮永和夫先生からうつ病の理解と対応についての講演と、うつを経験した津軽三味線演奏家の史佳(ふみよし)さんと、支えとなった母で師匠の高橋竹育(ちくいく)さん親子から「うつ」からの回復の過程を、演奏を交えてお話しいただきました。
歯科保健事業の推進につきましては、5歳児のう蝕(虫歯)有病者率の減少を図るため、3歳6か月児を対象に市内歯科医院へ委託する南魚沼市幼児フッ化物塗布事業を10月から始めました。
国民健康保険及び後期高齢者医療制度につきましては、12月2日からマイナ保険証を主体とした新たな制度に移行しました。今後、マイナ保険証への移行期において市民の利便性が損なわれることがないように、引き続き制度周知等に努めてまいります。
医療の再々編につきましては、11月1日から外来診療機能としてのゆきぐに大和診療所、24時間体制を備えたゆきぐに大和訪問看護ステーション及び居宅介護支援事業所であるゆきぐに大和ホームケアステーションの三つの機関を持つ、大和地域包括医療センターの運営を新たに開始したところであります。10月9日及び23日には、住民説明会を開催し、医師、看護師、社会福祉士などの大和地域包括医療センターの職員が新たな体制について丁寧に説明いたしました。市民からは、薬剤師が常駐する「まちの保健室」に対する期待の声が寄せられたところであります。
ゆきぐに大和病院の無床化に関連する入院機能の集約につきましては、7月に南魚沼市民病院を4床増床したところですが、今後の高齢化の進展に伴う疾病構造の変化により、在宅支援病床のニーズが市内全域で増えることが予想されることから、南魚沼市民病院の地域包括ケア病床を更に8床増床して対応したいと考えております。加えて外来機能では、内科の診察室増設、眼科2診体制への対応や外科の化学療法スペースの不足解消を主な内容とする診察室の改修を行いたいことから、必要な経費を補正予算に計上しております。
なお、塩沢地域の2か所の訪問介護事業所のうち、1か所が8月に廃止となり、残る1か所も9月に休止となりました。それらに対応するため、南魚沼市民病院内に新たに訪問介護事業所を10月に開設したところであります。また、スキーやスノーボードにおける外傷を取り巻く課題解決を図るため、12月下旬には、長らく閉鎖されていた石打丸山スキー場の冬季スキー診療所の開設に向け、昭和大学や地元関係者と協議を進めているところであります。
病院事業における経営面につきましては、ゆきぐに大和病院の無床化に伴う入院収益の減を南魚沼市民病院の病棟再編による入院収益の増で補ってきましたが、政策医療として取り組む医療の再々編に係る収支に対する影響の全てを診療報酬のみで補うことは難しいことから、設置者として不足が予想される運営資金については一般会計からの負担金として、補正予算に計上するとともに、病院事業における追加の一時借入により対応することを予定しております。
子育て環境の充実につきましては、統合石打保育園の改修工事が順調に進んでおります。第3期南魚沼市子ども・子育て支援事業計画の策定状況については、ニーズ調査の結果を取りまとめ、子ども・子育て会議において意見聴取を行いました。今後は、パブリックコメントを経て今年度末の策定に向けて作業を進めてまいります。そのほか、保育士の事務負担を軽減し、児童と向き合う時間を増やすことや保護者の利便性を向上させることを目的に、公立保育園に保育事務支援システムを導入いたしました。11月1日から、QRコードを利用した園児の登降園時刻の記録や管理を開始し、欠席連絡を保護者のスマートフォンから登園時間に限らず受け付けております。保護者からは、利用についておおむね良好との感想をいただいております。
福祉の充実につきましては、「令和6年南魚沼市価格高騰緊急支援給付金及び子育て世帯加算分」の給付を実施しました。緊急支援給付金については626世帯に対し6,260万円を、子育て世帯加算分については54世帯89人に対し445万円を、それぞれ11月13日までに振込み、事業を完了いたしました。
令和6年度南魚沼市高齢者施設及び障がい者施設緊急支援補助金につきましては、市内の22法人の高齢者施設に2,881万円、10法人の障がい者施設に総額716万円の補助金を支出しました。
介護予防の充実につきましては、9月23日に市制施行20周年記念事業「南魚沼市健康でいきいき暮らせるまちづくりフェア」を開催し、370人の来場がありました。また、介護施設大規模改修緊急5か年事業については、申請のあった今年度分の対象工事が完了いたしました。
公営住宅につきましては、10月30日に2回目の住宅委員会を開催し、公募戸数30戸に対して5件の申込みがあり、5戸の入居を決定いたしました。
教育・文化
次に、教育・文化についてであります。
学校教育につきましては、9月28日に海外派遣研修事業の帰国報告会を開催いたしました。ニューヨーク新潟県人会長の大坪賢次様からもご出席いただき、派遣生から研修で得た貴重な体験や自らの気づきについて報告がありました。ニューヨーク新潟県人会の皆さまのご意見などを参考にして、次年度以降も有意義な研修事業となるよう計画してまいります。
学校給食につきましては、給食調理業務の委託契約が今年度末で終了することから、プロポーザル方式による選考を行い、次年度以降の優先交渉者を決定しました。また、市制施行20周年記念事業として、11月1日に市内の全ての小中・支援学校において、「南魚沼産100%おいしい給食」の提供を行いました。市内で生産、加工された食材のみで給食を提供したことに加え、ご協力いただいた市内企業、生産者の皆さまをリーフレットにまとめ、配布することにより、地域の豊かさに改めて気づく機会となりました。
生涯学習の充実につきましては、10月2日から11月25日まで、市制施行20周年記念事業として、鈴木牧之記念館にて「南魚沼市の家系図展」と題して、南魚沼市の古代から現代までの成り立ちを歴史資料とともに展示しました。また、11月10日には、「新日本フィルハーモニー交響楽団コンサート」が市民会館大ホールにて開催され、1,200人にご来場いただき、会場はほぼ満席となりました。
文化施設のLED化事業につきましては、今回で2年目となる池田記念美術館の館内照明のLED化工事を、来館者が比較的少ない12月中旬から1月下旬にかけて集中的に実施することといたしました。工事期間中は閉館となることから、指定管理者と連携しながら市民への周知に努めてまいります。
生涯スポーツの推進につきましては、9月21日から23日にかけて、市制施行20周年記念事業として「南魚沼サイクルフェスタ」を開催しました。グルメライド、クリテリウム、ロードレースを3日連続で行い、延べ1,800人の参加をいただきました。また、10月27日には、第20回となる南魚沼市縦断駅伝大会を開催いたしました。参加チーム数は昨年より21チーム増の78チームで、「小野塚彩那さん」と「羽吹唯人さん率いる東洋大学スキー部」をゲストランナーに迎え、大会を盛り上げていただきました。当日は衆議院議員総選挙と重なったため、一部の中継所等を変更いたしましたが、地域のご協力により代替地を確保し実施することができました。
環境共生
次に、環境共生についてであります。
有害鳥獣対策事業につきましては、8月下旬に姥島周辺でクマが連日目撃されたことから、巡回・広報を強化しました。9月に発表された魚沼地域の堅果類豊凶調査では、ブナの実が不作の一方、クルミやドングリの結実が比較的良かったため、9月中旬以降は平年並みの目撃件数で推移しております。
地盤沈下対策の継続・強化につきましては、長期予報で降雪量は「平年並みか多い」と発表されており、例年より消雪用井戸の稼働時間が長くなることが考えられることから、地下水利用の注意喚起と節水を呼びかけてまいります。また、ウェブサイトで毎時の地下水位と地盤収縮量を情報発信し、市民の節水意識を高め地盤沈下の抑制に取り組んでまいります。
今年度の上半期のごみ量につきましては、可燃ごみ、不燃ごみとも(湯沢町を含む)に搬入量全体で減少傾向が継続しており、前年同時期比(9月末)で約1割の減少となっております。
可燃ごみ処理施設につきましては、今年度前期の点検整備と対策工事が完了し、順調に稼働を行っております。更に来年1月中旬からの後期の整備に向けて、準備を進めております。災害等により処理機能が喪失した場合を想定したごみの搬出訓練を昨年度に続いて実施するなど、有事に備えた対応の充実に努めてまいります。
持続可能な循環型社会のための体制確立につきましては、各家庭から排出されるペットボトルを再びペットボトルにリサイクルする「ペットボトルの資源循環水平リサイクルに関する協定」を、大塚製薬株式会社、株式会社魚津清掃公社、豊田通商株式会社の企業グループと11月中旬に締結しました。これにより、ペットボトルの再資源化先が明確となるとともに、企業グループとの様々な連携により、市民への情報発信と啓発の向上が図られるものと期待しております。
新ごみ処理施設整備事業につきましては、事業者選定を支援する業務を委託するコンサルタントを9月に決定し、10月17日には第1回新ごみ処理施設事業者選定委員会を開催し、事業者選定に向けての準備を開始しました。また、11月7日には地元三集落協議会の役員を対象とした他県の同規模施設の先進地視察を実施しました。今後も、地元の皆さまのご理解を得ながら事業を着実に進めてまいります。
なお、現在、廃棄物対策課及び新ごみ処理施設整備室の事務所として使用している環境衛生センター管理事務所棟につきましては、旧し尿処理施設とともに来年度から解体を予定しております。現在の施設管理を適正に継続したいため、隣接市有地に仮設事務所を建設・移転することとし、必要な経費について、補正予算に計上いたしました。
新エネルギー等普及促進事業につきましては、9月6日に雪冷熱研究者を中心とした「雪の勉強会」を開催し、市の施設では初めての導入となる市役所南分館1階保健課での雪冷房設備の稼働状況や効果について報告を行いました。課題や今後の方策について検討を加え、更なる効果的な運用に向けて必要な経費について、補正予算を計上いたしました。
また、「地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」の本年度中の策定に向けて取り組んでおり、市民及び事業者へのアンケート調査の結果について集計・分析・取りまとめを行い、計画策定に向けた課題の掘り起こしや基本方針の整理を進めております。
都市基盤
次に、都市基盤についてであります。
道路関係の社会資本整備総合交付金事業及び国庫補助道路事業につきましては、12億506万円(うち国費7億4,668万円)の配分の内、10月末現在、除雪費を除いた発注率は83.5パーセントとなっております。なお、令和5年度繰越予算を加えた発注率では、86.8パーセントとなっており、年度内の工事完了に努めてまいります。
除雪事業につきましては、10月21日に南魚沼地域管内の五つの道路管理者による「南魚沼地域合同除雪出動式」を県内でいち早く開催しました。地元の園児や小学生も参加し、市内の保育園などから協力いただき作成したリースを除雪事業者に手渡しました。南魚沼地域の道路交通の安全・安心を確保する除雪体制のアピールとオペレーターのモチベーションアップ、更には将来の担い手確保に向けて、情報発信することができました。
交通安全対策の推進につきましては、10月に二日連続で交通死亡事故が発生し、2人の方が亡くなっております。この事故を受けて、南魚沼警察署の主導で「交通死亡事故シャットアウト緊急対策」が実施され、市ウェブサイトやFMゆきぐになどにより、市民に交通事故防止を呼びかけたところであります。10月22日には、高齢者交通安全教室の一環として、初めてセーフティ・サポートカー(略称:サポカー)の体験試乗会を開催し、衝突被害軽減ブレーキなどの安全装置を参加者に体感していただきました。今後も交通安全意識の醸成を図り、交通事故防止を推進してまいります。
水道事業につきましては、発注した水道施設工事や管路工事は順調に進捗しております。継続費とした畔地浄水場の非常用自家発電設備更新工事は、発電装置と制御盤の据付が完了しました。今後、試運転を実施した上で本格稼働を予定しています。
下水道事業につきましては、下水道事業経営戦略の今年度中の改定に向けて作業を進めております。また、下水道ストックマネジメント計画に基づくマンホール蓋の更新工事を、市内全域で施工しております。
産業振興
次に、産業振興についてであります。
農業振興につきましては、県内の令和6年産水稲の作柄概況(9月25日現在)は、10アール当たりの予想収量が前年比25キログラム増の537キログラムで作況指数は98となり、 昨年に続き「やや不良」となる見込みであります。 当地域を含む中越地域の予想収量は530キログラム で 、作況指数は99と見込まれております。 品質面では、市内JAの集計によるコシヒカリの1等米比率が、10月末現在、81.5パーセント(カントリー集荷分を含む)となっており、著しく品質が低下した昨年に比べ大幅に改善しております。しかし、梅雨入り後に高温・多雨が続いたことに加えて 、低日照により茎が必要以上に細長くなる徒長が発生して倒伏したことから、くず米の量が例年より多い傾向となりました。
災害復旧につきましては、1月1日に発生した能登半島地震に起因する畦畔(あぜ)崩壊などの農地災害が吉里地区をはじめ市内5箇所で発生しました。 国による災害査定の受検後、復旧工事に着手しましたが、来春の作付けには支障がない状況であります。
「道の駅 南魚沼」再整備事業につきましては、基本設計業務の基本設計者を選定し、現在の道の駅における課題の解決のみでなく賑わい創出のアイデアなどについて協議を進めております。
イノベーション推進事業につきましては、9月28日に事業創発拠点「MUSUBI-BA」で松井利夫産業育成支援特別顧問から起業・経営に必要な心構えやリスク管理について講演いただきました。また、12月6日に昨年度に引き続き東京渋谷QWS(キューズ)において、市内起業家と首都圏企業や行政関係者が繋がることを目的とした「Minamiuonuma Startup Day(ミナミウオヌマ スタートアップ デイ)」を開催いたしました。
行財政改革・市民参画
次に、行財政改革・市民参画についてであります。
防災体制の強化につきましては、 新潟県と共催で10月20日に大和中学校周辺を会場として、「新潟県・南魚沼市総合防災訓練」を実施しました。新潟県及び南魚沼市と災害協定を締結している各種団体からの出展に加え、地域住民の避難訓練や、避難所設置訓練などを実施し、一般参加者を含め約2,000人から参加していただきました。
防災ラジオの難聴対策につきましては、令和5年度から進めておりましたFMゆきぐにの五十沢中継局設置工事が、8月28日に完了し、地域全域で電波状況が改善されました。引き続き、緊急時の情報伝達手段の一つである防災ラジオの普及を推進してまいります。
DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進につきましては、様々な行政情報や住民サービスを提供する支援アプリの入口となる、自治体ポータルアプリ「南魚沼市住民総合ポータル」の運用を10月に開始しました。現在、子育て支援の分野で、母子健康手帳アプリ「おやこ手帳」や保育園の登降園などを支援するアプリ「ハグノート」のサービスを運用しております。また、今年度中に、乳幼児予防接種のデジタル予診票や緊急情報をお知らせする「プッシュ通知」サービスなどを開始する予定です。
人権尊重のまちづくりの推進につきましては、 12月7日に市制施行20周年記念事業として、 島崎藤村原作の映画「破戒(はかい)」の上映会を開催いたしました。また、「人権教育・啓発推進計画」の来年度の計画策定に向けた基礎資料とするため、 市民2,000人を対象としたアンケート調査を実施いたしました。
効率的・効果的な行財政運営につきましては、将来的な政策課題を 庁内横断的なプロジェクトチームにより検討する「南魚沼プロジェクト・ファイブ」の報告会を10 月24日に開催し、取組状況や今後の方針等を共有したところであります。
協働のまちづくりにつきましては、10月1日から新たに地域おこし協力隊員として1名を任命し、東地区地域づくり協議会に派遣しました。 地域イベントの企画運営や地域活性化に関する活動を進めております。
定住促進を目的に実施している中学生高校生の地域探求促進事業「You Keyプロジェクト」につきましては、 11月10日に事業創発拠点 MUSUBI-BA で地元中・高生30 名、大学生メンター15名が参加し、全14回の活動を踏まえた最終発表会を行いました。参加した学生に対しては、アドバイザーである新潟大学の先生等から講評をいただき、将来に向けての動機付けの場となりました。
ふるさと納税の推進につきましては、9月27 日に大阪市の大阪城迎賓館(全体参加者数95名)、 11月1日に東京都千代田区の神田明神・明神会館(全体参加者数115名参加)で「ふるさと応援隊感謝祭」を開催しました。この感謝祭は昨年度に続き、日頃南魚沼市を応援いただいている応援隊の中から抽選で選ばれた方や、南魚沼首都圏会役員の方にもご参加いただき実施しました。多彩なゲストによるトークイベントを交え南魚沼の食材やお酒を味わっていただくことができ、大変好評のうちに終えることができました。
また、令和6年度のふるさと納税寄附金につきましては、11月17日現在で、寄附件数11万件、寄附額39億3285万6千円になっております。
市制施行20周年記念事業につきましては、9月29日に記念式典を開催し、バイオリンリサイタルの素晴らしい演奏とともに市制施行20周年を祝いました。また、10月26日にはシティプロモーションとして、八色の森公園において「おにぎり&ミュージックフェス」を開催しました。約4,000人の参加があり、おにぎりのおいしさと音楽を楽しむ笑顔が多く見られ大盛況となりました。市内外へ南魚沼市の良さをPRできたものと感じております。
一般会計補正予算
令和6年度一般会計補正予算(第3号)を専決処分いたしましたので、今定例会で報告いたします。
一般会計補正予算(第3号)は10月1日に専決処分といたしました。衆議院総選挙について、10月8日解散、10月15日公示、10月27日投票の日程が9月30日に示されたことから、入場券の印刷やポスター掲示場の設置など早急に準備を進めなければいけないことから専決処分としたものです。
歳入については、交付基準の積上げにより算出し、歳出については、選挙事務を執行するにあたり必要な経費をそれぞれ計上し、歳出が歳入を上回ることから予備費で調整を行いました。
以上により、歳入歳出予算にそれぞれ2,800万円を追加し、総額を440億2,997万7千円といたしました。
今定例会に一般会計補正予算(第4号)を提出いたしました。
主な内容といたしましては、歳出では、衛生費で医療の再々編に伴う収支不足として、病院事業への負担金を計上しました。また、新年度に旧し尿処理施設とともに現在の環境衛生センター管理事務所棟が解体されることから、近接地に新たに事務室を整備するために必要な経費を計上しました。土木費では、国の令和6年度補正予算に伴い、道路橋りょう費で総額2億2,030万円を計上しました。教育費では、スキーに親しんでもらうきっかけづくりとして、スキー場リフト券購入に対して市民割引を行うために必要な経費を計上いたしました。
歳入では、国庫補助金では、国の補正などに伴い、社会資本整備総合交付金など道路関連補助金に総額1億2,433万円を計上しました。医療の再々編に必要な経費として病院事業へ繰り出す財源は、合併振興基金を繰り入れました。市債では、道路関連事業のほか各種事業に充当する財源として、総額1億1,280万円を計上しました。また、歳入歳出差額の調整として、財政調整基金から1億7,400万円の繰入金を計上いたしました。
以上により、歳入歳出予算にそれぞれ7億3,342万9千円を追加し、総額を447億6,340万6千円としたいものであります。
結び
結びといたしまして、11月28日から市長として3期目の任期が始まり、引き続き市政を担わせていただくことになりました。これまでの8年間のうち、2期目のほとんどがコロナ禍でありましたが、多くの市民や企業、医療関係者の皆さまのご協力により、困難を乗り越えることができました。また、その間は思うように進めることができない事業もあり、もどかしく感じることもありましたが、皆さまの支えの中で、ふるさと納税の推進や医療の再々編などの大きな課題に取り組み、一定の成果を出すことができたと考えております。
市政には、人口減少をはじめとする多くの課題が常に山積しておりますが、公約として掲げた事業はもちろん「若者が帰ってこられる、住み続けられるふるさとに」という初心を忘れることなく、まずはここに住む全ての皆さまが安心して生活していただけるまちづくりを進めてまいります。そして、この激動する世界の中にあって、あらゆる機会をとらえて南魚沼市を力強く発信してまいります。
議員各位をはじめ、多くの方々からも格段のご支援をいただきますようお願い申し上げ所信表明といたします。