掲載日:令和8年1月22日更新
南魚沼市では、各行政区に「健康推進員」を設置し、地域の健康づくりに取り組んでいます。
健康推進員の活動は、次のようなものです。
- いきいき市民健康づくり計画に関連した研修会に参加し、知識を習得する
- 自分のためにできること、家族のためにできること、地域のためにできることを考え、実践する
第10期健康推進員に委嘱状交付
市より健康推進員に委嘱状の交付を行いました。
令和7年度 第1回研修会「人生100年時代の骨粗鬆症 」
第1回目の研修会が、5月20日(火曜日)に南魚沼市民会館で開催され、197人の健康推進員が参加しました。
南魚沼市民病院 日比野豊先生より「人生100年時代の骨粗鬆症」のテーマで講演がありました。
骨粗鬆(しょう)症は、骨の組織が鬆(ス)が入ったようにスカスカになってもろくなり、軽い力が加わっただけでも骨折しやすくなる病気です。転倒・骨折は要介護状態になる原因の第3位で、60歳代女性の3人に1人が骨粗しょう症と言われています。
骨粗しょう症予防のためには、適切な栄養摂取、適切な運動が大切と話がありました。栄養では、バランスの取れた食事と、カルシウム(牛乳・乳製品・小魚・大豆製品)、ビタミンD(魚介類・キノコ類)、ビタミンK(納豆・緑黄色野菜)を摂ると良いこと、リン、カフェイン、アルコールを摂取しすぎないことが大切であると教えていただきました。運動では、骨に刺激を与える運動・バランス感覚を養う運動をすると良いこと、また、日光浴や禁煙、過度なダイエットをしないことも大切であると教えていただきました。
講演会を聞いて、自分が取り組めそうだと思ったこと
- 日頃の食事でカルシウム、ビタミンD、ビタミンKの摂取などバランスの良い食事を心がけたい。
- リン、カフェイン、アルコールを摂取しすぎない。
- 適度な運動に努めたい。
- 骨粗しょう症の検診があることを地域に周知したい。
参加者の感想
- 緊張しながら研修会に参加しましたが、思いのほか聞きやすい会で安心しました。今後の参加が楽しみです。
- 健康推進員になって何をするのかな?難しいのかな?と思いましたが、2年間私にもできそうと思えました。
令和7年度 第2回研修会「フレイル予防で健康長寿へ~体をつくる大事な食事~」
第2回目の研修会が、7月8日(火曜日)に南魚沼市民会館で開催され、168人の健康推進員が参加しました。
公益社団法人 新潟県栄養士会 栄養ケア・ステーション 管理栄養士の藤田恵美子先生より「フレイル予防で健康長寿へ~体をつくる大事な食事~」のテーマで講演がありました。食から始めるフレイル予防は、「3食しっかり食べること」「バランスよく食べること」「いろんな種類の食品を食べること」「水分をしっかりとること」が大切とお話がありました。
- バランスよく食べるためには、主食・主菜・副菜をそろえ、牛乳・乳製品や果物も1日の中で摂ると良い。
- 主食はエネルギー源になり、主菜は筋肉や血液など体を作るもとになり、副菜はビタミン・ミネラル・食物繊維の供給源で体の調子を整え、牛乳・乳製品には日本人に不足しがちなカルシウム、果物にはビタミンCが含まれている。
- いろんな種類の食品を食べるためには、「さあにぎやかにいただく」、「さ(魚)、あ(油)、に(肉)、ぎ(牛乳)、や(野菜)、か(海藻)、に、い(イモ)、た(卵)、だ(大豆)、く(果物)」を実践すると良い。
元気ハツラツな毎日を過ごすためには、丈夫な体を作る必要があり、そのためにはしっかり食べることが大切と教えていただきました。
講演会を聞いて、自分が取り組めそうだと思ったこと
- 毎日の食事の大切さを知り、献立もバランスを考えたい。
- 「さあにぎやかにいただく」を実践してみたいと思う。
- 高齢者の場合は低栄養、低体重に気をつけたい。
- 家族のためにもバランスの良い食事を心がけたい。
- 食事について、地域を回った時など折に触れ話題にあげたい。
第10期 令和7年度 第3回健康推進員研修会
第3回目の研修会が、9月19日(金曜日)に南魚沼市民会館で開催され、143人の健康推進員が参加しました。
医療法人聖仁会 西部総合病院 院長 百村伸一先生より「睡眠時無呼吸は身近な病気、そして心臓病を引き起こす」のテーマで講演がありました。
睡眠時無呼吸症候群は、眠り出すと呼吸が止まってしまう病気です。呼吸が止まると血液中の酸素濃度が低下するため、目が覚めて再び呼吸し始めますが、眠り出すとまた止まってしまいます。これを一晩中繰り返すため、深い睡眠がまったくとれなくなり、日中に強い眠気が出現します。
また、血液中の酸素濃度が下がるため、これを補うために心臓の働きが強まり、高血圧となります。血液中の酸素濃度の低下により動脈硬化も進み、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。さらに睡眠不足によるストレスにより、血糖値やコレステロール値が高くなり、様々な生活習慣病が引き起こされます。治療せずに放置しておくと生命に危険が及ぶ場合もあるため、早期に発見し、適切な検査と治療が必要とお話がありました。
主な症状は、大きないびき、夜中に何度も目が覚める、日中の強い眠気・居眠り、頭痛(特に朝)、集中力低下・記憶力の低下、夜間頻尿、起床時の口の渇きで、治療法には、CPAP(シーパップ)療法や生活習慣の改善、マウスピース、手術などがあることを学びました。生活習慣の改善では、適切な減量、飲酒の制限、禁煙、睡眠姿勢(仰向けを避ける)、適切な運動が大切であると教えていただきました。
講演会を聞いて、自分が取り組めそうだと思ったこと
- 家族の睡眠状態をチェックする。
- 良い生活習慣、減量に取り組みたい。
- 肥満予防に運動を取り入れる。
- 家族にも検査をすすめたり、周りの人にも話をしたい。
参加者の感想
- 睡眠時無呼吸症候群が心筋梗塞や脳梗塞など、たくさんの病気につながっていることを知った。
- 適正な体重の維持、運動の必要性がわかった。
- 気になることがあったら受診し、適切に治療することが大切だと思った。
第10期 令和7年度 第4回健康推進員研修会
第4回目の研修会が、11月18日(火曜日)に南魚沼市民会館で開催され、134人の健康推進員が参加しました。
独立行政法人国立病院機構さいがた医療センター副心理療法室長 大越拓郎先生より「長く美味しくお酒を楽しむために 南魚沼から始めるほんとうのお酒の飲み方」のテーマで講演がありました。
お酒には、食欲増進、ストレスの緩和、血行促進、人間関係を円滑にするなどのメリットがありますが、お酒による「アルコール関連問題」もあるとお話がありました。「アルコール関連問題」には、肝臓障がいやがんなどの臓器障がい、アルコール依存症などの精神神経障がい、家庭問題、職業上の問題、社会的問題などがあります。飲み過ぎると、身体の病気だけでなく、アルコール依存症、うつ病、自殺、睡眠障がいといった精神的な問題も出てきます。「徒然草」にも「百薬の長とはいへど、万の病は酒よりこそ起れ」と書かれてあること、「節度ある適度な飲酒」や「適正飲酒の10か条」を教えていただきました。
また、「苦痛・生きづらさ」に加えて「信頼障がい(苦痛を抱えているのに人に頼れない)・孤立」があると依存症になりやすいこと、家族や周りの人ができることを教えていただきました。
節度ある適度な飲酒
- 健康な男性は、1日2ドリンク以下
- お酒に弱い人、女性、65歳以上、病気のある人は、半分の1日1ドリンク以下が目安
- 週に2日は休肝日を設ける
ドリンクとは「飲酒量の単位」です。1ドリンクにはアルコールが約10グラム含まれます。

適正飲酒の10か条
- 談笑し 楽しく飲むのが基本です
- 食べながら 適量範囲でゆっくりと
- 強い酒 薄めて飲むのがオススメです
- つくろうよ 週に二日は休肝日
- やめようよ きりなく長い飲み続け
- 許さない 他人(ひと)への無理強い・イッキ飲み
- アルコール 薬と一緒は危険です
- 飲まないで 妊娠中と授乳期は
- 飲酒後の運動・入浴 要注意
- 肝臓など 定期検査を忘れずに
(出典:アルコール健康医学協会)
家族や周りの人ができること
まず、気づく
- 昔より飲酒量が増えた
- 飲むスピードが早くなった
- 飲酒のために約束していたことができない事がたびたびある
- 休肝日を作ることができなくなった
- 医師や周りにお酒を減らすように言われているのに減らせない
- お酒を飲まないと離脱症状(イライラする、手が震える、眠れなくなるなど)が出るようになった。
こころがけること
- 強制しない、敵対しない、対決しない
- 話を聞く(傾聴)、ねぎらう
- 関係をつくる
- 困っていることを話してくれたら、手助けをすることを伝える
- できたことは褒める
- 必要に応じて、専門機関などを紹介する(病院、相談窓口、自助グループなどへつなぐ)
- 家族・周りの人はひとりで抱え込まない
- 自分の時間を楽しく過ごすことも大事!
講演会を聞いて、自分が取り組めそうだと思ったこと
- 適切な飲酒量で楽しくお酒を飲みたい
- 週2日休肝日を設けたい
- ドリンクの換算表を参考にしたい
- 家族に適量範囲で飲むように伝えていきたい
