掲載日:令和7年10月30日更新
今夏の渇水により亀裂が生じた圃場については、放置することにより来春の用水通水後の畦畔崩落や、漏水による用水不足を発生させる恐れがあります。このような被害の対策例を紹介します。
漏水による水稲栽培への影響
- 亀裂への水の浸入により畦畔崩落が発生する恐れがある。
- 田植え後に水がたまりにくくなり、地温が上がらずに初期成育が遅れる。
- 肥料成分が流出しやすくなる。
対策例
トラクターによる漏水対策
- 秋耕を行った後、排水口を閉じて雨水を保持し、丁寧な代掻きを2回以上実施する。
- 畦畔際を中心に大きな亀裂が生じた場合は、トラクターで何回か走り、タイヤで土を鎮圧する。
ベントナイトによる漏水対策
- 亀裂の入った畦畔際1メートル間に対して、ベントナイトを投入し、作土とよく混ざるようにロータリーで耕起する。
