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南魚沼市
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心肺蘇生法とAED使用方法

掲載日:平成29年9月15日

更新:令和2年9月9日

もしあなたの目の前の人が倒れたら…

私たちは、いつ、どこで、突然のけが病気におそわれるかわかりません。ついさっきまで元気にしていたのに、突然、心臓や呼吸が止まってしまった…。それがあなたの大切な人だったら…。

このような人の命を救うために、心肺蘇生法、AEDの使用方法を学びましょう。

救命の連鎖

倒れた人(傷病者)の命を救い、社会復帰に導くために必要となる一連の行いを「救命の連鎖」といいます。

救命の連鎖です

救命の連鎖は「心停止の予防」、「心停止の早期認識と速やかな119番通報」、「一次救命処置(心肺蘇生法とAED)」、「二次救命処置(救急救命士や医師による高度な救命処置)と心拍再開後の集中治療」です。

この救命の連鎖は、速やかに途切れることなくリレーすることで救命率を高め、社会復帰につなげることができます。そのため、最初の三つの輪は、市民の皆さまにより行われることが期待されます。

倒れている人を発見したら、その場に居合わせたあなたが救命の連鎖をスタートさせてください。

心肺蘇生法を学びましょう

ここでは心肺蘇生法の一連の流れを紹介いたします。

反応の確認

反応の確認

倒れている人の肩をたたきながら呼びかけ、反応があるかないか確認します。

119番通報とAED手配

近くに協力者がいる場合

助けを呼んでいる画像

反応がなければ、大きな声で助けを呼び、協力者に119番通報とAEDを依頼します。

 

近くに協力者がいない場合

119番通報している画像

近くに誰もいない場合は、心肺蘇生を始める前に119番通報とAEDの手配を行わなければなりません。この場合、AEDを取りに行くために傷病者から離れてよいのか心配になるかもしれませんが、すぐ近くにAEDがあることがわかっていれば取りに行ってください。

119番通報をすると、通信指令室員から心肺蘇生法の手順など、指導を受けることができます。

呼吸の確認

呼吸を確認している画像

普段どおりの呼吸をしているか、10秒以内で胸やおなかを見て観察します。普段どおりの呼吸がないと判断したら、すみやかに胸骨圧迫を開始します。

普段どおりの呼吸なしとは、以下の場合です。

  • 胸やおなかの動きがない場合
  • 約10秒間確認しても呼吸の状態がよくわからない場合
  • しゃくりあげるような、途切れ途切れに起こる呼吸がみられる場合

胸骨圧迫30回(心臓マッサージ)

胸骨圧迫の方法

胸の真ん中(胸骨の下半分)に手の付け根を当て、もう片方の手を重ねます。真上から傷病者の胸が約5センチ沈むまでしっかり圧迫します。速さは1分間に100回から120回の速いテンポで、連続して絶え間なく行います。圧迫を緩めるときには、胸が元の高さに戻るようにします。

「強く、早く、絶え間なく」行うことが重要なポイントです。

人工呼吸2回

人工呼吸

人工呼吸ができる場合は、片手を額に当て、もう一方の手であご先を上げ、気道の確保を行います。気道を確保したまま、額に当てた手で鼻をつまみ、口を大きく開けて傷病者の口を覆い、息を1秒かけて胸の上がりが見える程度の量を吹き込みます。いったん口を離し、同じ要領でもう1回吹き込みます。

胸骨圧迫の中断時間はできる限り短くし、10秒以上とならないようにしましょう。

人工呼吸の道具

人工呼吸は練習が必要であり、実際の場面うまくできないことも少なくありません。重要な手技は胸骨圧迫であり、2回の吹き込みがうまくいかなかった場合でもすぐに胸骨圧迫を再開しましょう。

また、人工呼吸による感染例もありますので、手元にあれば感染防護具を使うようにしましょう。

胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を繰り返す

胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を繰り返す画像

胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を繰り返し行います。人工呼吸ができない場合は、胸骨圧迫のみ連続で行います。協力者がいて、交代が可能な場合には、疲労により胸骨圧迫の質が低下しないよう、1分から2分を目安に交代しましょう。

なお、心肺蘇生法の中止は、以下の場合のみです。

  • 普段どおりの呼吸を認める
  • 何らかの応答や目的のある仕草が認められる
  • 救急隊員に交代する

AEDが届いたら

ここでは、AEDの使用方法について説明します。

注意:説明を分かりやすくするため、AEDのみの使用方法ですが、実際は心肺蘇生法を継続しながら実施します。

電源を入れる

AEDの電源を入れる画像

AEDの電源を入れます。ボタンを押して電源を入れるタイプと、ふたを開けると自動的に電源が入るタイプがあります。

電源を入れたら、それ以降は音声メッセージに従って操作します。

電極パッドを貼る

AEDパッドを貼る位置

電極パッドを取り出し、描かれている絵のとおりに貼り付けます。胸が濡れていたらふき取り、肌に密着するようしっかりと貼ってください。

機種によっては電極バッドのケーブルを接続するために、AED本体に電極パッドのコネクターを接続します。

心電図を解析中は傷病者に触れない

解析中は離れる様子

電極パッドを貼り付けると、「体に触れないでください」などのメッセージが流れ、自動的に心電図の解析が始まりますので、誰も傷病者に触れていないことを確認します。

 

除細動メッセージが流れたら、ショックボタンを押す

ショックボタンを押す画像

AEDがショックが必要と判断したら、自動的にエネルギー充電を始めます。充電が完了したら、誰も傷病者に触れていないことを確認し、ショックボタンを押します。

AEDがショックは不要と判断した場合は、すぐに胸骨圧迫を再開します。

心肺蘇生法の継続

心肺蘇生法を再開して、2分ごとにAEDが自動的に心電図の解析を行います。音声メッセージに従ってください。

協力者がいる場合は交代しながら行いましょう。

救急隊に引き継いだ後は…

応急手当が必要な現場に遭遇すると、心的なストレスによって不安感や気分の落ち込みなどが生じるかもしれません。そのようなことが生じた場合には、自分一人で思い悩まずに、身近な人や専門家等に相談してください。

救急講習を受講しましょう

心肺蘇生法とAEDの使用方法を説明しましたが、「もっと詳しく知りたい」「実際にしてみたい」など少しでも興味を持っていただきましたら、当消防本部で随時講習を実施しています。

あなたの周りの大切な人がもしもの時のために、救急講習を受講しましょう。

関連ページ

心肺蘇生法の手順/日本医師会〈PDF)

心肺蘇生法の流れ/一般市民向け応急手当WEB講習〈動画)

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