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気道異物の除去方法

掲載日:平成29年9月15日

更新:令和2年9月9日

口やのどなどに異物(食べ物など)が詰まっている場合に、異物を取り除く方法を紹介します。

傷病者とはものが詰まった人を表しています。

傷病者に意識がある場合

傷病者に「のどが詰まったの?」とたずね、声が出せず、うなずくようであれば窒息と判断します。

傷病者が咳をすることが可能であれば、できるだけ咳を続けさせます。咳ができれば、それが異物の除去に最も効果的です。

窒息と判断したら119番通報を周りの人に依頼するとともに、直ちに次の2つの方法を数回ずつ繰り返し、異物が取り除けるか、傷病者の反応がなくなるまで試みます。

腹部突き上げ法(ハイムリック法)

腹部突き上げ法の写真

傷病者を後ろから抱えるように腕を回し、いつ意識をなくして倒れてしまうかわからないので、片方の足を傷病者の足の間に入れしっかりと保持します。

片手で握りこぶしを作り、その親指側を傷病者のへそより上で、みぞおちより下に当てます。その手をもう一方の手で包むように握り、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。

背部叩打法(はいぶこうだほう)

背部叩打法の写真

手の付け根で肩甲骨の間を力強く、何度も連続してたたきます。

実施時の注意事項

  • 明らかに妊娠していると思われる女性や高度な肥満者には、腹部突き上げ法は行わず、背部叩打法のみを行います。
  • 腹部突き上げ法を行った場合には、腹部の内臓を痛めている可能性があるため、行ったことを救急隊に伝えてください。119番通報前に異物が取れた場合でも、病院の受診をお願いします。

傷病者に意識がない場合

傷病者に反応がない場合、あるいは最初は反応があって応急手当を行っている際に反応がなくなった場合には、直ちに心肺蘇生の手順を開始します。(心肺蘇生法とAEDの使用方法を参照)

胸骨圧迫の写真

実施時の注意事項

・まだ119番通報が済んでいない場合には、直ちにそれを行います。AEDも手配できるようであれば手配します。

・心肺蘇生を行っている際に、口の中に異物が見えた場合には、異物を取り除きます。口の中に異物が見えない場合には、異物を探すことに時間を費やすことはせずに、心肺蘇生を行います。

関連ページ

気道異物除去の手順/日本医師会〈PDF)

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