掲載日:令和6年4月1日更新
HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)について
HPVワクチンは、平成25年4月1日より定期予防接種となりました。しかし、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛などの副反応が報告されました。このことを踏まえ、平成25年6月に、国から市町村へ、国民に適正な情報提供ができるまでの間、積極的な案内をしないよう勧告がありました。
その後、HPVワクチンの有効性と安全性に関する評価、接種後に生じた症状への対応、情報提供の取組などについて議論が行われ、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを上回ることが認められました。そして、HPVワクチンの積極的勧奨を差し控えている状態を終了させることが妥当と判断され、対象者へ勧奨を再開することとなりました。
子宮頸がんは「ヒトパピローマウイルス(HPV)」の感染が原因で発症します。20歳代から30歳代の若い世代でHPVに感染する人が増えています。HPVワクチンを接種し、子宮頸がん検診を継続的に受診することで、子宮頸がんによる死亡リスクをさげることができます。
この予防接種は、あくまでご本人や保護者の意思に基づき接種を受けていただくものです。実際に予防接種を受ける際は、下記の厚生労働省作成のリーフレットをご覧いただき、ワクチンの有効性とリスクを十分に理解した上で、接種を受けるかどうかご判断ください。
【詳細版】HPVワクチン接種の対象年齢のお子様及びその保護者向けリーフレット(2024改訂) (PDF 3.58MB)
【概要版】HPVワクチン接種の対象年齢のお子様及びその保護者向けリーフレット(2024改訂) (PDF 2.72MB)
厚生労働省 ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~
厚生労働省のワクチン相談窓口
HPVワクチンの接種についての相談にお応えします。
注意1:本相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間業者により運営されています。
注意2:行政に関するご意見・ご質問は受け付けていません。
電話番号:050-3818-2242
受付日時:9時~17時
注意:土曜日、日曜日、祝日、年末年始を除く
9価HPVワクチンの定期接種化について
- 令和5年4月1日より9価HPVワクチンが定期接種に加わりました。
- 9価HPVワクチンを使用し、15歳未満で初回接種を受けた方は、既定の間隔を開けることで、2回接種で完了できます。
- 原則同一ワクチンで接種を完了しますが、すでに2価・4価HPVワクチンで1~2回目の接種をした方は、医師とよく相談のうえ、残りの回数を9価HPVワクチンで接種することができます。
- 既に送付済みの予診票兼接種券を使用して、接種を受けることができます。
9価HPVワクチン接種のお知らせ(定期接種版)2024改訂 (PDF 603KB)
9価HPVワクチン接種のお知らせ(キャッチアップ版)2024改訂 (PDF 491KB)
定期接種
予診票兼接種券の個別通知
中学1年生女子の対象者へ4月に予診票兼接種券を送付します。
小学6年生や接種を希望する対象者で予診票兼接種券がない人には、新たに発行します。
母子健康手帳を持って保健課〔本庁舎南分館〕または子育て支援課〔本庁舎〕、大和市民センター〔大和庁舎〕、塩沢市民センター〔塩沢庁舎〕までおこしください。
対象者
小学6年生から高校1年生相当の女子
(12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女子)
注意:標準的な接種期間は中学1年生の間
接種回数、方法
1.サーバリックス(2価)の場合
標準的な接種方法として、1か月の間隔をおいて2回接種を行った後、1回目の接種から6か月の間隔をおいて3回目の接種を行います。ただし当該方法をとることができない場合は、1か月以上の間隔をおいて2回接種を行った後、1回目の接種から5か月以上、かつ2回目の接種から2か月半以上の間隔をおいて3回目の接種を行います。
2.ガーダシル(4価)の場合
標準的な接種方法として、2か月の間隔をおいて2回接種を行った後、1回目の接種から6か月の間隔をおいて3回目の接種を行います。ただし当該方法をとることができない場合は、1か月以上の間隔をおいて2回接種を行った後、2回目の接種から3か月以上の間隔をおいて3回目の接種を行います。
3.シルガード9(9価)の場合
・初回接種15歳未満
標準的な接種方法として、6か月の間隔をおいて2回接種を行います。ただし当該方法をとることができない場合は、少なくとも5か月以上の間隔をおいて2回接種を行います。
※2回目の接種間隔が5か月未満の場合は、3回目の接種が必要になります。
・初回接種15歳以上
標準的な接種方法として、2か月の間隔をおいて2回接種を行った後、1回目の接種から6か月の間隔をおいて3回目の接種を行います。ただし当該方法をとることができない場合は、1か月以上の間隔をおいて2回接種を行った後、2回目の接種から3か月以上の間隔をおいて3回目の接種を行います。
- 取扱いワクチンは、接種委託医療機関一覧をご覧ください。
- 新型コロナワクチンとインフルエンザ以外のその他予防接種は、前後2週間以上の間隔をあけて接種する必要があります。
実施医療機関
★HPVワクチン予防接種医療機関一覧(06.4.1) (PDF 211KB)
接種をうけるには
1.委託医療機関へHPVワクチンの接種を予約してください
2.接種当日に持参するもの
- 母子健康手帳
- 市が発行した予診票兼接種券
- 健康保険証
副反応
HPVワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。
詳しくは、上記の厚生労働省リーフレット「【詳細版】小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(令和5年3月改定版)」をご覧ください。
接種後の注意
HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ(厚生労働省) (PDF 3.49MB)
キャッチアップ接種について
積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃した人に対して、接種機会を確保する観点から、時限的に、従来の定期接種の対象年齢を超えて接種を行うこと(キャッチアップ接種)について、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会で議論が行われた結果、平成9年度生まれから平成19年度生まれまでの女子を対象として、令和4年4月から令和7年3月までの3年間、キャッチアップ接種が行われることになりました。
予診票兼接種券の個別通知
対象者の人へ予診票兼接種券を令和5年1月までに順次発送しました。
接種を希望する対象者で、予診票兼接種券がない人には新たに発行します。
母子健康手帳を持って保健課〔本庁舎南分館〕または子育て支援課〔本庁舎〕、大和市民センター〔大和庁舎〕、塩沢市民センター〔塩沢庁舎〕までお越しください。