掲載日:令和6年3月15日更新
セルデン町を親善訪問しました
オーストリア共和国チロル州にある姉妹都市セルデン町を、令和5年11月12日(日曜日)から11月23日(水曜日)までの期間で訪問しました。これは、新潟県日墺協会創立40周年及び南魚沼市=セルデン町姉妹都市盟約40周年を記念したものです。本来であれば、2022年が40周年でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により1年間延期して実施しました。
訪問団は、林市長を団長として湯沢町の田村正幸町長、新潟県日墺協会会員・市民のみなさんの総勢22人です。今回の訪問は友好・親善が目的ですが、林市長と田村町長が「山岳リゾートの更なる発展には、南魚沼市と湯沢町が連携し広域観光をめざすことが両市町のメリットになる」と認識が一致したことから、田村町長にご同行いただき、山岳リゾート・広域観光の先進地であるセルデン町の視察を併せて行いました。
11月13日(月曜日)
オーストリアの首都ウィーンで国会議事堂を視察し、セルデン町を含むチロル州選出の国会議員ヘルマン・ガー氏と面会しました。また、在オーストリア日本国大使館に、水内龍太(みずうちりゅうた)大使を表敬訪問しました。大使とは、40年の長きにわたる友好交流の報告とスキーや山岳観光等についての意見交換を行いました。
11月14日(火曜日)から16日(木曜日)
ウィーンやザルツブルグを視察しました。ザルツブルグは、音楽家モーツァルトが生まれ育った地として「音楽のまちづくり」に取り組んでいます。ミラベル宮殿は、一部が市役所として利用されており公用車が駐車してありました。また、移動式の資源ごみ回収所が設置されていました。いずれの都市も、中世からの歴史的な建造物が醸し出す、美しい街並みを活かして街づくりに取り組んでいました。
11月17日(金曜日)から20日(月曜日)
11月17日に、ザルツブルグからチロル州の州都インスブルックを経由してセルデン町へ入り、チロル州観光局のカリン局長より、観光局の役割や宿泊税を自主財源として活用したプロモーション活動について説明を受けました。
翌日からは、セルデン町やセルデン町が属するエッツタール地域の観光施設を視察しました。また、エッツタール観光局のオリバー局長と面会し、観光の現状などについて説明を受けました。
セルデン町では、滞在中にFISスキーワールドカップ「Gurgl(グルグル)大会」の男子スラローム競技が開催されていました。シェプフ町長は開催地の首長として大変多忙な中ではありましたが、ご厚意により大会の視察などの対応をしていただきました。
セルデン町庁舎や街路には、日本の国旗や40周年を記念する横断幕が掲揚されており歓迎の気持ちが伝わってきました。庁舎内には我田町長(当時の塩沢町長)がサインした盟約書が飾られていました。
1982年8月にセルデン町で発生した集中豪雨によって橋が決壊した際に、当時の塩沢町のみなさんの募金による災害見舞金132万円を送られています。それに対してセルデン町では、復興した橋に「塩沢橋」と命名し、30年以上が経過した現在も使われています。
11月20日に開催された40周年を記念した石碑プレートの設置除幕式は、職員総出で盛り上げていただきました。また、子どもたちの合唱が式典に花を添えてくれました。