鈴木牧之(すずきぼくし、本名:儀三治)は明和7年(1770)、塩沢の商家に生まれた勤勉に家業を励む商売人でした。父親の影響で、俳諧、書画、文筆にも励み、世に出る名著『北越雪譜』をのこしました。
『北越雪譜』は雪国の暮らしを伝えるために越後の雪や風俗をつづったもので、40年という歳月をかけて著し、発売後は江戸でベストセラーとなるほど大評判となった書物です。
館内には『北越雪譜』の初版本をはじめ、牧之の遺墨や京伝や馬琴、一九など一流の江戸の文人200人余りと交流したことを物語る資料も展示されています。また、牧之のもう一つの代表作・秋山郷を紹介した「秋山記行」のコーナーも人気です。鈴木牧之記念館の収蔵品には、『北越雪譜』の出版までの江戸の文人とのやり取りが分かる書簡集など貴重な資料が数多くあり、県指定文化財が5種、市指定文化財が35種含まれます。
この他には、国指定重要文化財・ユネスコ無形文化遺産の「越後上布」の製作用具の展示や、雪崩博士と言われた荘田幹夫などの雪に関連する各種展示もあり、雪国魚沼を楽しみながら学ぶことができます。
施設概要
住所
南魚沼市塩沢1112-2
交通
- JR上越線・塩沢駅から徒歩10分
- 関越自動車道・六日町ICから車で15分、または塩沢石打ICから車で約15分
入館料
- 大人:500円、団体(20名以上)400円
- 小・中・高校生:250円、団体(20名以上)200円
時間
9時~17時(入館受付は16時30分まで)
休館日
毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始:12月29日~1月3日
トイレ・ショップ
有り
駐車場
大型車可能
ガイド
館内ガイドあり(無料)
注意:対応できない場合もあるため事前のお問合せを推奨します
問合せ
電話:025-782-9860