掲載日:令和2年8月14日更新
工事の現地説明会を開催しました
平成30年7月28日(土曜日)午前10時30分から工事現場の現地説明会を開催しました。
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平成29年度に引き続き、石垣の積み直し作業を行いました
平成30年度は、南石垣の南半分の積み直しと北石垣北端の養生を行いました。
平成29年度作業終了後の南石垣
青色(実線)の石は解体をした石をそのまま使って積み直します。緑色(点線)は河川護岸工事で使用された転用石を選別して使います。赤色(破線)は新たな石を購入およびご寄贈いただいた石で積み直します。
石のご寄贈にご協力いただきありがとうございました
今年度修理予定の南石垣南側は、ほとんどの石が抜き取られた状態で、修復には多くの石材が必要とされています。しかし、野面積みの石垣として使用可能な石材が不足していることから、『市報みなみ魚沼平成30年4月1日号』で市民のみなさんへ石材の提供をお願いしました。
これまでに多くのご寄贈の申し出をいただきまして、心から感謝申し上げます。また、文化財石垣の修復ということでさまざまな石材の制限があり、すべての申し出についてお受けすることができず、誠に申し訳ございませんでした。
市民のみなさんと共に郷土の誇りである坂戸城の石垣を復元していきたいと考えております。
平成30年度の工事の工程
丁張りの設置と検討作業
石垣の高さや角度など詳細な検討を行い設計図面を作成していますが、石の積み直し作業に入る直前に現地で専門家や職人さんを交えて最終的な検討を行い、丁張りを設置します。
専門家による検討
丁張り設置作業
石積み作業
丁張りを基準にして石を積み上げていきます。その後、石の背後に小さな石を詰めて固定し、最後に栗石を充てんします。
石積み作業
記録作業
積み上げた石の背後に栗石を充てんします
機械を使って栗石を入れた後、
手作業で隙間なく詰めていきます
天端の仕上げ
平成29年度の工事と同様に、北石垣を参考に天端を仕上げていきます。
栗石へ盛土が流入することを防ぐため、不織布を敷きます
盛土作業
転圧作業
端部は種を抜いた植生土のうで押さえます
天端の完成です。
北石垣の工事
北石垣は、今回の工事では修理をしない方針です。しかし、北端部については後世に掘られた溝により崩落の危険があるため、ずれた石を直し植生土のうで保護するとともに、溝を埋めて崩落の危険を抑えます。
修理前の北石垣
ずれている石を解体します(平成28年度)
解体後の北石垣
割れている石、ヒビが入っている石を接着します
解体した石を積み直します
間詰石、植生土のうを入れて完成です
溝の埋め戻し作業は平成31年度に行う予定です。
南石垣積み直し作業完了
2年間かけての石を積み直す作業が終了しました。
平成31年度には案内板の設置や石垣前面の整地作業等を行う予定です。