多彩な品種が支える南魚沼の米づくり
南魚沼では、用途や食味の異なる様々な品種のお米を栽培しています。
それぞれの品種が持つ特長を生かしながら、生産者が品質にこだわった米づくりを続けています。
全国に誇るコシヒカリはもちろん、新之助や酒米、もち米など、多彩なお米が育まれていることも、この地域の魅力の一つです。
近年は気候変動への対応や用途の多様化、農業経営の安定を目的としてさまざまな品種が栽培されています。
南魚沼産コシヒカリ
粘り、甘み、香りのバランスに優れ、炊きたてはもちろん、冷めてもおいしさが続くことから家庭用だけでなく、料亭や飲食店でも高く評価されています。
南魚沼の自然条件と長年培われた栽培技術によって、品質が守られ続けています。
従来コシヒカリ
昭和31(1956)年に品種登録された品種です。
現在の新潟県内では改良されたコシヒカリBLが主流ですが、従来品種のコシヒカリも育種や研究、種子保存などのために大切に受け継がれています。
コシヒカリBL
従来コシヒカリのおいしさを維持しながら、いもち病への抵抗性を高めた品種です。
「BL」は Blast resistance Lines の略で、「いもち病抵抗性系統」を意味します。
新潟県では長年にわたり研究が続けられ、平成17(2005)年から県内で一斉導入されました。
病気の発生を抑えやすくなったことで、農薬の使用を減らしながら品質の高いお米を安定して生産できるようになり、環境に配慮した米づくりにもつながっています。
コシヒカリ新潟大学NU1号
近年は地球温暖化の影響により、夏の高温でお米の品質が低下することが課題になっています。
令和2(2020)年に新品種登録されたコシヒカリ新潟大学NU1号は、新潟大学が開発した高温耐性を持つ新しいコシヒカリです。
高温でも白未熟粒が発生しにくく、従来のコシヒカリに近い食味を維持できることが期待されています。
南魚沼市でも実証栽培を行っています。
新之助
新潟県が開発した高温に強い晩生品種で、新潟県のブランド米です。
大粒で美しいつやがあり、しっかりとした粒感と豊かな甘み、コクのある味わいが特徴です。
冷めてもおいしさが持続するため、家庭での食事はもちろん、お弁当やおにぎりにも適しています。
つきあかり
高温に強く、多収性にも優れた早生品種です。
粒が大きく、炊き上がりの美しさから、その名が付けられました。
にじのきらめき
高温と倒伏に強く、多収性に優れた安定した品種です。
粒が大きく、しっかりとした食感と適度な粘りがあり、食べ応えがあります。
ミルキークイーン
コシヒカリをもとに育成された低アミロース米です。
アミロースの含有量が少なくなるほどご飯の粘り気は強くなるため、粘りが非常に強く、もちもちとした食感が特徴です。
冷めても硬くなりにくいため、お弁当やおにぎりにも適しています。
また、他の品種と混ぜて炊くことで、食感をよりやわらかくすることもできます。
日本酒を支える酒米
酒米(酒造好適米)は主食用米に比べて粒が大きく、麹菌が繁殖しやすい心白が大きく現れることが特徴です。
山田錦
「酒米の王様」とも呼ばれる全国で最も栽培されている酒米です。
粒が大きく、心白が安定して現れるため、全国の酒蔵で高級酒造りに利用されています。
五百万石
新潟県で誕生した酒米で、全国で2番目に栽培されています。
淡麗でキレのある日本酒に仕上がることから、新潟の酒造りを支えてきました。
現在でも県内で広く栽培されています。
越淡麗(こしたんれい)
山田錦と五百万石を親に持つ、新潟県が開発した酒米です。
吟醸酒や大吟醸酒など、高品質な日本酒づくりを目的に開発されました。
豊かな香りと上品な味わいを引き出すことができます。
一本〆
新潟県が開発した希少酒米です。
米の旨みを感じる酒になりやすいのが特徴です。
地元酒蔵が種子生産から栽培に至るまで自社栽培、契約栽培しています。
もち米
強い粘り気があるお米で、粒は白く不透明であることが特徴です。
こがねもち
新潟県が開発した品種で、最高級品種とも言われています。
コシが強く、なめらかな食感と豊かな風味が特徴で、お餅や赤飯、おこわなどに利用されています。
地域の伝統行事や食文化を支える大切な品種でもあります。
〆張糯(しめはりもち)
新潟県で古くから栽培されているもち米です。
粘りが非常に強く、しっかりとした食感が特徴ですが、栽培が難しいため生産量が少なく希少です。
青刈り稲
稲穂が実る前の青々とした状態の稲を刈り取り、しめ縄や正月飾りに使用します。
青いうちに刈ることで発色と香りが良い作品になります。