応援メッセージ
令和8年8月8日
私たちは現在、南魚沼市で兼続庵庭園の整備プロジェクトに取り組み、学生とともに何度も現地を訪れ、地域の皆様と対話を重ねながら計画を進めています。その中で実感しているのは、南魚沼の価値は、おいしいお米だけではなく、それを育む雪、水、土、そして人々の営みが織りなす風土そのものにあるということです。
冬に降り積もる雪は豊かな水となって田んぼを潤し、その水が良質なお米を育て、人々の暮らしや文化を支えてきました。田園風景や農村集落、用水、里山などのランドスケープは、長い年月をかけて自然と人が共につくり上げてきた、世界に誇る地域資産です。
私たちが兼続庵で目指している庭づくりも、「米・雪・水」をテーマに、この土地ならではの風土や文化を未来へ受け継ぐことを大切にしています。学生たちは設計だけでなく施工にも携わり、地域の方々と協働しながら、この土地でしか生まれないランドスケープを学んでいます。その経験は、地域の魅力を次世代へ継承する貴重な教育の場にもなっています。
「お米の聖地 南魚沼」は、お米をブランド化する取組にとどまらず、日本の食文化と風土、そして地域の誇りを未来へつなぐ挑戦であると感じています。この取組が多くの人々を惹きつけ、市民の皆様の誇りとなり、国内外へ南魚沼の魅力を発信する大きな力となることを心より期待しております。千葉大学も教育・研究・地域連携を通じて、その歩みをともに支えてまいります。
千葉大学大学院園芸学研究院ランドスケープ・経済学講座
准教授 霜田 亮祐